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Kyoka:超人的なパワー

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Kyoka:超人的なパワー

ますます盛況のエレクトロニックミュージック界において、アーティストが自身の作品を聴いてもらうには、芸術性と技能はもちろんのこと、ある種の超人的なパワーが必要であるようにも思えます。ミュージシャン/作曲家Kyokaは、そんなパワーを持つアーティストのひとりかもしれません。「is (Is Superpowered)」は、定評あるベルリンのレーベルRaster-Notonからリリースされた最新アルバムです。アルバムに収録されたパワフルで小気味よい12のトラックは、うねるビートとオーガニックなボーカルサンプルが大胆に融合され、既存のジャンルに分類できない奇抜な作品となっています。Abletonは、アルバム制作に採り入れられたコンセプトとテクニックについてKyokaに話を聞きました。 あなたの音楽は斬新で遊び心にあふれています。どのようなきっかけで、いつ音楽を始めたのですか? かなり前です。初めて父がピアノを教えてくれたのが3~4歳の頃で、それから13歳までは我慢して続けました。才能あるピアニストにはなれませんでしたが、楽典は学べたし、楽譜も読めるようになりました。 「我慢して」続けたとのことですが、ピアノの練習はそれほど辛いものだったと? ええ、辛かったです(笑)。アドリブで演奏したかったのですが、させてもらえなかったので。古典的なピアノレッスンは私には窮屈でした。制約が多すぎて。音楽を作りたいという気持ちは確かでしたが、もっと自由にやりたかったのです。 その自由はどうやって見つけたのですか? 初体験は両親のテープレコーダーでした。壊れたから好きにしていいと言われたんです。すぐに分解して修理しようとしましたが、できませんでした。でも、リールを手動で回すことができて、おかしな音を出すことができました。夢中になりましたね。 でもこのテープレコーダーでは録音はできませんよね… はい。最終的に、私のテープレコーダーは3台に増えました。そのうちの2台で同時録音した内容を再生し、3台目のテープレコーダーで録音するということをしていました。再生速度がだいたい一緒であれば、フェイザー効果が生まれます。でも、リズムに合わせて再生速度をずらせば、エコー効果になります。こうやって音楽を作り始めたのが7歳頃です。3台のテープレコーダーをがしゃがしゃやりながら、終わりのないレコーディングセッションをしていました。 その後本格的に音楽を勉強したことは? 私はその気でしたが、両親に反対されました。経済学を勉強するため、東京に引っ越しました。Roland MC-505 Grooveboxを購入して、ビートプログラミングとステップシーケンスについて勉強しました。いくつかデモを録音し、しばらくしてOnpaレーベルからメールが届いて、ここからEPをリリースしました。 音楽制作用のソフトウェアを使用し始めたのはいつですか? 4回生のとき、必修授業もなかったのでよく旅に出ていて、スペイン、パリ、ロンドン、アメリカに行きました。たくさんのミュージシャンと知り合ったのですが、PCでCakewalk Sonarを使い始めている人が多かったんです。それで私もやってみました。2006年に、あるプロジェクトでAbleton Liveに出会って、それからLiveを使うことが増えました。今ではLiveが私のクリエイティブツールになっています。トラックメイキングはLiveで始めます。インスピレーションがわくので。1年くらい前まではApple Logicでミックスすることが多かったのですが、今はファイナルミックスを含むすべての制作過程にLiveを使用しています。 テクスチャだけでなく、ビートに含まれる要素に至るまで、フィールドレコーディングのようなサウンドが多いですね。 そうですね。フィールドレコーディングは大好きです。自分で録音した音には必ず独特な個性があります。それに、フィールドレコーディングではその音の空間感も捉えることができます。サウンドライブラリのキックドラムは必ずステレオ音場のちょうど真ん中にあります。でも、最終的にキックドラムとして使用することになる音を自分がステレオで録音した場合、キックの音場での座りがよくなり、より三次元で輪郭がくっきりと感じられる音になるような気がします。 フィールドレコーディングはどこでどのように行っていますか? もうかなりのコレクションが出来上がっているのですが、いまだに旅に出ると本当にどこででも録音しています。数年前、2008年頃はかなり真剣にやっていました。高価なレコーダーを購入して、96kHzで録音していました。できるだけ高いオーディオ品質で録音したかったので。最近は、Roland/EdirolやZoomから出ているより小型のフィールドレコーダーを使用しています。持ち歩きに便利なので。気付いたんです、いい音というのは無理に手に入れられるものではないと。めぐり合いの問題なんです。高価な機材は必要なく、録音ボタンを押すしかるべき時にしかるべき場所にいることが大切です。 お気に入りのマイクやテクニックはありますか? テーブルや対象に取り付けて使用するタイプの、シンプルなピエゾマイクを使っています。録音対象を叩いたりピエゾを指で触ったりしてからエフェクトをかけます。ステージだけではなくスタジオ制作時にもやりますね。アルバムに収録されているトラック「Piezo Version Vision」はそうして出来上がった作品です。 「Piezo Version Vision」に使用されているドラム・サウンドの材料:ピエゾマイクとAkai head RushやOto Biscuitなどのハードウェア・エフェクト 録音したサウンドはどうやってAbleton Liveアレンジメントに取り込んでいますか? 以前はオーディオトラックに直接ドロップしてそこで編集していました。最近はLiveのSamplerに取り込むことが多いです。サウンドをループさせて少しEQをかけますが、それ以上のことはほとんどしません。フィールドレコーディング特有の個性を残したいので。 シンセサウンドはどのようなものをご使用ですか? いろいろですが、パルス波は大好きですね。友達がパルス波オシレーターを作ってくれたんです。なんと2台も。手付けの回路基板とバッテリーで、互いにモジュレートするよう接続できるようになっています。基本的にはモジュラーシンセですが、世界最小じゃないかと思います。 個性的なサウンドツールのファンとお見受けしますが。 そのとおりです。アドレナリン値がぐっと上がる気がします。正攻法すぎたり、ありきたりすぎるものにはすぐ飽きてしまって、集中力が切れてしまいます。「きちんとした」シンセは私には合いません。もっと無骨で、あまり手が加えられていないツールが必要なんです。ステージで使用しているあの小さなパルス波回路基板には呼び出し可能なプリセットはありませんが、その代わり、毎回新しい予測不可能なサウンドを生み出してくれます。ステージパフォーマンスでは、生み出されるサウンドに対応を強いられることになりますが、このチャレンジがとても好きです。 斬新なオーディオツール:相互接続可能な手付けのパルス波オシレーター ソフトシンセとエフェクトの話が出たところで、手作りオシレーターのアナロジーはカスタムメイドのMax for Liveデバイスに通ずるものがありますね。 そのとおりです。Liveの内部EQやダイナミクスエフェクトなどスタンダードなソフトエフェクトも使用していますが、たとえば「Lined Up」というトラックでは、友人のHisaki Itoが構築したシンプルなパルス波シンセのMaxパッチを使用しています。 Hisaki ItoがKyokaの複雑なパルス波オシレーターMaxパッチをMax...

Goth-Trad: A New Epoch

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Goth-Trad: A New Epoch

Goth-Tradは、近年エレクトロニック・ミュージックの世界で最も尊敬を集める日本人プロデューサーの一人。90年代後半に当時のアブストラクトなヒップホップに触発されてトラック・メイキングを開始し、その後日本を代表するダブ・レゲエ・バンドDry & Heavyのベーシスト、秋元”Heavy”武士と共にRebel Familiaを結成。ダブとロック、ドラムンベースなどを融合した新たなスタイルを確立し、日本国内で絶大な人気を獲得しました。その活動と並行し、Goth-Trad名義でソロの制作を続け、2000年代前半にエクスペリメンタルなノイズ・アルバムも発表しています。 そんな彼がさらに注目を集めるようになったのは、同年2005年に発表したアルバム『Mad Raver’s Dance Floor』。UKで台頭してきたダブステップのサウンドにインスピレーションを受けた本作の、収録曲のタイトルでもあった「Back To Chill」という名のダブステップ・パーティーを、2006年から東京で開始します。この年にDeep Mediを主宰するMalaと出会い、翌年同レーベルから「Cut End」が、Skudからは「Back To Chill」がリリースされ、一気にダブステップ・プロデューサーとしてその名を確立しました。2012年にはDeep Mediから7年ぶりとなるアルバム『New Epoch』を発表し、それ以降は新たなアプローチの曲作りを始めています。 東京のLiquid Roomで行われたワークショップにおいて、浅沼優子がGoth-Tradと彼のサウンド作りと新たな方向性について聞きました。 Goth Trad - "Sunbeam VIP" Goth-Tradさんはこれまで様々なスタイルの音楽を作ってきていますが、そこには一環した美意識があると思います。ややダークで、低音重視で、質感はザラついている。ご自身には何か目指している音のイメージがあるんですか?それとも、自然と元々持っている好みが滲み出ているということなんでしょうか? もともと、最初に音楽に入ったのはKraftwerkなんですよ。小学校6年生くらいのときにKraftwerkのリマスター盤アルバムみたいなのが出て、それを聴いたのがきっかけなんです。そのダークなジャケットのイメージと、音と、無機質な感じが原点ですね。でも、Kraftwerkって無機質だけどエモーショナルなんです。その次がLFOのファースト・アルバムなんです。 意外にもテクノなんですね!最初ヒップホップ・シーンから台頭してきた印象だったので、驚きです。 いや、もろテクノなんです。LFOとNightmares On Waxのファースト。それも、無機質なんだけどウワモノがエモーショナルなところがある。それが自分の音楽にとってもずっとテーマであるような気がします。 ダブがバックグラウンドにあるのかと思ってましたけど? 俺、ダブは全然聴いてないんです(笑)。むしろ、WarpとR&S、Rising Highをひたすら買ってました。そこからダブとか、On-U Soundを聴いたりとか。ブリストル系のMassive AttackとかPortisheadを聴きつつ、Wordsoundなんかも聴き始めて。その影響が一番残ってると思いますね。だから、Lee Perryとかはそこまでのめり込まなかったんですよ。手法としては面白いと思って取り入れたけど。どちらかというと、ダウンテンポとかアブストラクト・ヒップホップの質感を取り入れながら、テクノのエモーショナルな部分を、2000年くらいに曲をリリースし始めた頃から入れようと思っていましたね。 だから、俺はフレーズとかメロディ、もしくはそれに変わるベースラインは必ず入れているんです。そこが自分の曲の特徴だと思うし、自分が勝負出来るところだと思っていて。さらに上をいくには、ウワモノの使い方とか、エモーショナルなものを注入することで曲の個性を出さないといけないと思って。それを、今でもやっていきたいと思ってます。『New Epoch』の一曲目なんかも、ウワモノを重視して作ったし。感情的な色をつけるというか。それが自分の中では一番大事な部分ですね。 Goth Trad - "Man in the Maze" 現在はダブステップからは少し離れているとのことですが、その理由は?また他にはどのような音楽に興味をお持ちですか? ダブステップで面白い曲を作っている人はたくさんいるし、それはチェックしているつもりなんですけど、やはり2006~8年の頃に比べると、その量は減ったかなとは思いますね。自分も、ダブステップのテンポでありながら、どこか違う曲を作りたいと思っているので、その分時間もかかりますね。アルバム制作して、それに集中しすぎたところもあるので、今は違うものに触れたいんです。 俺の場合は何か明確なテーマがあった方がアルバムが作りやすくて、例えばノンビートのノイズだとか。『New Epoch』は、6~7年自分がやってきたダブステップにフォーカスして作ろうとしたわけです。じゃあ、今はどうしようか、というのをここ1年くらい考えてます。テクノもチェックしてます。BlawanとかEmpty Setとか、インダストリアルな感じのものが結構好きで。今後は自分がこれまでやってきたことを、もっとナチュラルに出していきたいですね。ダブステップを含めて、自分の色んな部分を融合させていきたいと思っています。自分の昔のノイズのサンプルを使いながら、テンポも変えてダビーにしてみたり、そういう曲作りをしてみています。 アルバム『New...

Pantha du Prince & The Bell Laboratory: 楽器とセットアップ

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Pantha du Prince & The Bell Laboratory: 楽器とセットアップ

Abletonは、ロンドン・バービカン・センターでのTerry Rileyの「In C」公演準備を進めるPantha du Prince & The Bell Laboratoryの様子をビデオに収めました。コラボレーションに使用されているエレクトロニックとアコースティックの両楽器について、Hendrik Weber(Pantha du Prince)とThe Bell LaboratoryのHeming Valebjørgに詳しく話を聞きました。まずHendrikが、The Bell Laboratoryの楽器のプロセッシングにAbleton Liveとハードウェア・エフェクトをどのように使用しているのか、シンセとドラムマシンをステージでどのようにシーケンスしているのかについて説明しています。 次に、Hemingが、チューブラーベルの輝きのある音からバラフォンの温かみのあるサウンドなど、The Bell Laboratoryが演奏するパーカッション楽器のセットを紹介しています。 Pantha du Prince & The Bell Laboratoryのロンドン・バービカン・センター公演準備の様子を見る Ableton Liveについてさらに詳しく この記事をFacebookでシェア

インプット/アウトプット: Decap & Brady Watt

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インプット/アウトプット: Decap & Brady Watt

ヒップホップの歴史において、ニューハンプシャー州ナシュアはニューヨーク・シティに比べれば見劣りするのは否めません。しかし、ナシュア出身のある2人組が、ニューヨーク・ヒップホップにソウルフルで印象的な影響を与えています。Ski Beatzを師に、Curren$yとJay Electronicaをコラボレーターに、そしてPushを愛用の機材に持つDecap & Brady Wattは、急上昇中のデュオです。デビュー作「Qi」をリリースしたDecap and Bradyに、Abletonは彼らの音楽、瞑想、ニューヨークで彼らを取り巻く思想を共にするミュージシャンによるコミュニティについて話を聞きました。 デュオを組んだきっかけは? Decap: こいつ(Brady)のことは中学から知ってたんだ。2人とも、ニューハンプシャー州ナシュアのエルムストリートに通ってた。親しいってわけじゃなかったけど、互いにリスペクトはしてたよ。周りの友だちはずっと、お前たちは一緒に仕事するべきだって言ってくれていたんだ。僕はヒップホップ制作で、Bradyはベースの演奏でお互いけっこう知られた存在になっていたからね。2008年初め、ワシントン・ハイツにある僕のアパートにBradyが来て、すごい曲をいくつか作ったんだ。ソロでのプロデュースに慣れてたんだけど、Bradyと一緒にやったことが大きなインスピレーションを与えてくれた。僕たちのサウンドと個々の技能を組み合わせることで、独特のスタイルが生まれたと感じたんだ。 Brady: ああ、8年生のとき、こいつが学校で一番タフなやつとけんかしてるのを見たよ。勝ってたから、こいつやるなって思ったね。ははは。 Ski Beatzとの出会いは? Brady: ニューヨークに引っ越してからすぐに、Olamide Faisonと一緒にトライベッカでのパーティに行ったんだ。OlamideのいとこのEdaから聞いてね。それがたまたまDame Dashのパーティで、有名ラッパーやアーティストがたくさん来てたんだ(これが初期のDD172で、Blakrocが終わったすぐあとくらいだった)。僕たちは、パーティを楽しんで、かわいい子に出会えればいいな…くらいのつもりだった。ただ、リハーサルから直接来たんで、ベースを背負ってたんだ。音がしたからある部屋に入ったんだけど、そこにMPCを操っているSki Beatzがいて、Jean Graeがその横でメモを取ってた。Dameもいたし、Mos Defもいたし、とにかくすごい顔ぶれだったよ。信じられなかったよ。彼らは僕のヒーローなんだから。Skiが振り向いて、僕の背中のベースを見て「おい、それ弾けるのか?」って聞いたんだ。だから「もちろん」って答えたよ。それでベースをつないでそのトラックに合わせてジャミング演奏したんだ。F#マイナーだった、忘れもしないよ。その部屋にいた誰もが「おお…」って感心してくれて、Skiが立ち上がって、彼の拳と僕の拳をたたき合わせて「採用だ」って言ったんだ。次の日またそこに行って、Curren$yのPilot Talk 1のほとんど、Mos Defのクールなサウンド、Jay Electronicaをカットした。その日から、Skyと僕は何年もの間ほとんど毎日一緒に仕事したよ。 お2人は、一緒にスタジオに入って作業するのですか、それともそれぞれ別のスタジオで作業してトラックをやりとりするスタイルですか? Decap: コラボレーティブな作業のほとんどはスタジオで行うよ。作曲プロセスの一部は、一緒にインスピレーションを掘り下げていき何かを生み出す2人のエネルギーなんだ。だからといって離れた場所で仕事をするのに反対なわけじゃない。実際そうしたこともあるしね。 このプロジェクトで使用する楽器は? Brady: ベース、ギター、キーボード、そしてPushだね。 Decap: キーボードを使っていたけど、Pushを手に入れてからは、他の楽器やMIDIコントローラーを触ることはほとんどなくなったよ。 スタジオではPushをどのように使用していますか?またライブパフォーマンスのセッティングでは? Decap: 僕は、Pushを制作の初期段階にスタジオで使用してる。アイデアを考えたり、ドラムループを作ったり、サンプルを加工したり、VSTインストゥルメントを演奏したり、いろんなクリップアレンジをトリガーしたり、エフェクトオートメーションを使用したりしてる。ライブ演奏では、ラップトップ画面を見る必要がほとんどといってないんだ。Pushと、オーディエンスのエネルギーに完全集中してる。Pushは、クリップのトリガー、エフェクトのマニピュレート、サンプルのドロップ/チェンジアップ/トリガーに使用してる。僕の演奏は、単にクリップをトリガーするだけじゃないんだ。Pushを完全な表現ツールとして使ってるよ。 ソングのアイデアを形にしていく方法は?どちらかが思いついたアイデアを起点としてまとめていくのですか、それとも共同作業から生まれてくるのでしょうか? Decap: 作業前に一緒に瞑想するんだ。こうすることで、クラッターやノイズをクリアにして、クリエイティブな状態になることができるんだ。 Brady: ああ、いつもまず瞑想する。たいてい、アイデアが簡単にわき上がってくるよ。インプロビゼーションや現場での修正には慣れてるから、「ライティング」は難しいとは思わないんだ。ベースやギターでアイデアをスタートさせることもあるし、Decapがパッドでスタートさせてそこに追加していくこともある。それに、スタジオではミュージシャンの友達がうろうろしてることも多いから、彼らからインスピレーションをもらうこともあるよ。 Bradyに伺いたいのですが、Decapとのニューアルバムの音楽制作は、MC用にビートを作成する際とどのような点で異なっていましたか? Brady: このアルバムは、僕たちをアーティストとして成長させてくれた。それまでは、トラックを「プレースメント」として作成していた。最高のビートであることには間違いないけど、アルバムのための作品作りとはまったく異なる。アルバムに収録する曲にはとてもこだわったよ。ある種のフローがあり、さまざまなスタイルに触れた作品を作りたいと思ったんだ。僕たち自身を体現しながら、まとまりのあるサウンドにしたかった。60曲ぐらい作成したのを、8曲に絞ったんだ。 「Grand Design」を解説していただけますか? Decap: すごく斬新なバウンスのある曲にしたかったんだ。「Ground Design」に取りかかる前の日、Bert...

Tom DemacがPushで時間に挑戦

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Tom DemacがPushで時間に挑戦

時間の制約は、ときに優れた結果をもたらします。Four Tetまたは認定トレーナーMichael Greigにお任せを。「Against the Clock」と名付けられたこのシリーズでは、FACT Magazineが10分間でトラックをできるだけ完成に近づけるという課題をミュージシャンに提供しています。このシリーズは、クリエイティブな面々がいかにグルーヴをとらえるのかについてインスピレーションあふれる考察を提供しています。もちろん、各パートが組み合わされトラックが姿を現す様子を目の前にしたスリリングなカウントダウンも見物です。 シリーズ最新ビデオでは、ロンドンをベースに活動するプロデューサーTom Demacが登場。ビンテージ・ハードウェアが満載のスタジオですが、TomのワークフローはPushとLiveを中心としたもの。Tomが時間に挑戦する様子をこちらからどうぞご覧ください。 Pushとハードウェア・ドラムマシンについてさらに詳しく

Pantha du Prince & The Bell Laboratory: 新しいシーケンス

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Pantha du Prince & The Bell Laboratory: 新しいシーケンス

「自分の役割は、指示を送るということではないと思っている」Pantha du Prince名義で活動するHendrik Weberは、Abletonの新しいショート・ドキュメンタリーでそう語っています。「各ミュージシャンの音をフィルターするんだ」ソロ・アーティストとしてエレクトロニック・ミュージックで活躍する彼が他のアコースティック・ミュージシャンとのコラボレーションに興味を持ったきっかけは、教会の鐘の音でした。アルバム「Black Noise」用にさまざまな場所で古い鐘を録音した際、Hendrikは(エレクトロニクスとラップトップ担当の)自身とアコースティック・ミュージシャンのコラボレーションを構想しました。 その成果は、下のショート・フィルムでご覧いただけます。また、Hendrikが世界で活躍するうパーカッショニスト集団The Bell Laboratoryとコラボレートしたアルバム「Elements of Light」でも聞くことができます。このようなプロジェクトをまとめるには、クリエイティブな発想と技術的思考、The Bell Laboratoryのヒューマンな表現とのギャップを埋めること、そしてエフェクトを多用したHendrikの「フィルター」としての役割が必要でした。Abletonは、ソールドアウトが続出のパフォーマンスで世界を飛び回るHendrikとThe Bell Laboratoryにインタビューを実施。ミニマルで実験的な曲で衝撃を与えたTerry Rileyの「In C」を演奏しています。ロンドンのバービカン・センターで行われた公演では、サイケな60年代に始まったリキッド・ライト・ショーの古株The Joshua Light Showとも共演しています。 コラボレーションとパフォーマンスの様子を、下のビデオでご覧ください。 パフォーマンスで使用されたパーカッション楽器とAbleton Liveセットアップについて詳しく見る この記事をFacebookでシェア

即興と実験:Wesseltoft Schwarz Berglund

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即興と実験:Wesseltoft Schwarz Berglund

ジャズとエレクトロニック・ミュージックをバックグラウンドに持つBugge Wesseltoft、Henrik Schwarz、Daniel Berglundは、それぞれ最先端の即興音楽の達人として知られています。彼らはさらにトリオとしても、実験的なコラボレーション・テクニックからインスピレーションを得ているようです。WesseltoftとBerglundはキーボードとアコースティック・ベースを担当し、それをHenrik Schwarzが新たな方法でマニピュレートしていく。WesseltoftとBerglundの演奏をサンプリングし、それをLiveでランダムなスピードでループすることで、Schwarzはトリオに新たなチャレンジをもたらし、エキサイティングで進化したパフォーマンスを作り上げています。 詳しくは、Electronic Beats TVのドキュメンタリーを見て聴いてみましょう: Henrik SchwarzがMax for Liveで制作したSchwarzonator IIで、あなた自身のジャジーな即興演奏を試してみましょう。 もうひとつのジャズ/エレクトロニック・グループArchie Pelagoについて知る。

大学でPushを ー 参考になる実演ビデオ

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大学でPushを ー 参考になる実演ビデオ

Pushという楽器を修得したプレーヤーたちによる、美しいパフォーマンスは私たちにインスピレーションを与え続けてくれています。ここでは、二つの異なる大学で収録されたビデオで、ミュージシャンたちが繊細なニュアンスの効果的な音楽をPushを使って作り上げる様子をご紹介しましょう。 ひとつめは、テルアビブ大学で、音楽家であり生物学者でもある Omer Eilamが演奏する、「Electronic variations on a Bach Chaccone」という、ドローンとクラシック音楽に導かれた作品です: 次は、シンガー・ソングライターのNADINEが自作の曲「Spring Will Come」をPushを演奏するJJ Mitchellと共演する様子をご覧下さい。NADINEは、ハートフォードシャー大学と関わりのあるINFUSEレーベルと契約しています: Pushについてもっと詳しく

Free Music from Tim Shiel

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Free Music from Tim Shiel

ソロのミュージシャンであり、GotyeのメンバーでもあるTim ShielがiOSゲームの「Duet」のサウンドトラックを作曲した際、彼はこの進化するゲームに相応しい長尺の曲を作り上げました。このサウンドトラックについて既に語ってくれたように、彼は「まるで指の動きに直接反応しているかのような、流動性と動作を持った」音楽をデザインすることを目指しました。 オーストラリアのApp Storeでこの「Duet」が売り上げ一位になったことを祝って、Timは「Duet」のオリジナル・サウンドトラックの無料ダウンロードを期間限定で提供しています。それに加え、Timは「Duet Duets」と題された、オリジナル・サウンドトラックの素材を元に友人のWinterparkとLuke Howardと制作したフリー・コンピレーションもリリースしています。「Duet Duets」のプレビューを以下から見てみて下さい: Duet Duets by Tim Shiel and Friends Download Duet OST Download Duet Duets 「Duet」サウンドトラックの作曲についてのTimのインタビューを読む

Soundwalk Collective: ソニック・ノマド

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Soundwalk Collective: ソニック・ノマド

そこをさまよう旅人と同じく、音の世界は、それ自体が命を持ち常に変化する存在です。場所、領域、地勢をサウンドで捉えるには?場所は、そこに発生する音によってどれほどまで定義されうるのか?そこに住む者の言葉、歴史、音楽により形作られるサウンドは重要なのか?そして、そこでマイクを手にする者が、マイクを向ける方向とは? ベルリンとニューヨークをベースに活躍する国際的なトリオ、Soundwalk Collectiveは、レコーディング、ライブパフォーマンス、インスタレーション、ラジオ劇、マルチメディアのプレゼンテーション、本、ビデオの分野で、これらと関連するテーマに10年以上にわたって取り組んでいます。彼らのサウンド・ワークは遠く離れた世界各地への旅で集められたフィールド録音から構成されており、情報と抽象芸術の間で微妙な均衡をとっています。実際の録音内容と現実を反映した音の断片から形作られた音は、変化する物語風のランドスケープをさまよう、イマーシブなオーディオの旅として結実します。 SoundwalkメンバーのKamran Sadeghiに、Collectiveの着想、作曲、作品の発表方法について話を聞きました。 Soundwalk Collectiveの構成を教えてください。 創始者のStephan Crasneanscki、Simone Merli、そして私Kamran Sadeghiの3名です。皆さまざまなバックグラウンドを持っており、私たちの経験とさまざまなアプローチが組み合わされ、作品が形成されていきます。すべてはこのコンセプトから始まっており、私たちの作業は主にフィールド録音をベースとしたもので、特定の地域を対象としています。 バックグラウンドについてお話しいただけますか? 私のバックグラウンドはエレクトロニックミュージックで、若い頃はインスピレーションでもありましたが、その後はアバンギャルドやジャズといった音楽に傾倒するようになりました。そこから音楽テクノロジーに凝り出し、1年半学んだ後、レコーディング・スタジオを開設しました。その後、美術やサウンドアート、生成的でベクターベースのサウンドやイメージ作品が主のビジュアル要素にも取り組むようになりました。なので、サウンドだけ、イメージだけを扱っていたのではなく、パフォーマンスやインスタレーションを行ったり、ニューヨークのサウンドアートギャラリーで働いたりもしました。今はそれらすべてを少しずつ行っているという感じですね…ええ、それが私のバックグラウンドです。 他のお二人は? Stephan Crasneansckiはコレクティブの創始者です。アイデア、コンセプト、コラボレーション、目的地などは、彼がすべて考えます。一度旅に出ると、3カ月にわたってこれらのエリアでサウンド録音を行います。彼はこの面でかなりのリサーチを行います。彼のバックグラウンドは美術史や芸術なんです。Simone Merliはサウンドアートが専門で、私たち3人、私たちの世界、外の世界をつなぐ橋となっています。彼はすべてを貼り合わせる接着剤のような存在です。コンセプトからパフォーマンスまで、彼が仲立ちとなり、コレクティブとしての私たちの活動を可能にしています。 プロジェクトの起点となるのは何ですか? 私たちの活動はすべて、場所、人、旅から始まります。音楽用語や方向性はまったくといっていいほど関係ありません。短波ラジオやフィールド録音、偶然聞こえてきた音、古いSPレコードなど、いろんな音を幅広く録音します。 たいてい、非常に厳密な構成に従って作業を行うので、録音は何百時間分にもなり、これらを分類し、タイトルを付け、カットし、フォルダーに整理し、フォルダーを親フォルダーに整理する必要があります。終わりのない構成なので、作曲する段階になったら、それがレコーディング用であってもパフォーマンス用であっても、旅や場所のオリジナルの構成を保つように心がけています。作品を作っているときはそれが継続するように努めています。 Medeaプロジェクトはこの好例でしょうか? はい、その通りです。この作品は、根本的には地図なんです。Medeaでは、まずトルコからスタートし、黒海の周りを移動しました。すべて実際の旅の構成が元になっています。ライブ演奏では、この枠組みでの時間、場所、特定のインスタンスをベースとするグリッドベースの構図を使用しています。 技術的にはどのような仕組みなのでしょうか?サウンド素材を集めるのが起点で、パフォーマンスやインスタレーションが終点ということになるでしょうが、その間ではどのようなことが起こっているのでしょうか。 そうですね、まず基本的な構成を決めて、どのような素材が手元にあるのかを見極めます。その後、このアレンジから最も優れた部分、つまり、音楽的なクオリティを持つ部分や完全性を有した物語的なクオリティを持つ部分を抜き出していきます。それから、これらを別々のチャンネルでアレンジしていきます。私たちのうち、ある者はボイスを、別の者はラジオ録音を、また別の者はフィールド録音の作業を行いますが、どれも同じ場所、たとえばトルコで録音した素材です。それが終わったら演奏を始め、素材のマルチチャンネル録音を行います。 それはつまり、ある程度の範囲内で即興録音を行うということですか? そうです、アレンジ用の素材を生成するためです。たとえばアレンジメントビューで動きを描画する代わりに、これらの要素をアレンジから抜き出してライブで演奏してから、より自然な動きやバリエーションとしてアレンジに戻します。 皆さんの作品には、どれも必ずビジュアル、映画的、写真的要素があります。どのようにしてこれらをまとめるのでしょうか。また、音の要素とビジュアルの要素の関係はどのようなものなのでしょうか。 Stephanは写真家で、よく撮影も行っていますが、基本的に私たちは移動中の行動すべてを記録するようにしています。ときには、誰かに同行してもらい、旅の記録を書き留めてもらうこともあります。ビジュアル面は、実際のサウンドよりも抽象的になります。実際にイメージを使用し、それを楽譜と見立てて制作した作品があります。砂漠だったんですが… どの作品ですか? 「Empty Quarter」という、オマーンとイエメンの間の砂漠で生まれた作品です。私たちはそこで3カ月にわたって、短波ラジオとスキャナーを使用し、会話や音楽など砂漠の真ん中で耳にした音を録音しました。 ビジュアルの側面は、内的なものから、他の人々とのコラボレーションへと変化しました。たとえば、モスクワのArma17でも行った「Berghain」という朗々とした作品では、クラブ内の人々のポートレート写真を撮り、ソース素材として使用しました。また、私はベクターベースのビデオが専門なので、Stephanが捉えたイメージを取り込み、サウンドと連動するこれらのイメージに対するトリガーを作成して、リズミカルなバーチャルコンポーネントを作成します。実のところ、ビジュアル部分は私たちにとっていつも苦労の種です。どういう展開になるのか見えないし、だからといって外部によるイメージや平凡なベクターベースのビデオに頼ることもしたくないですから。 皆さんのプレゼンテーション、インスタレーション、ディフュージョン、パフォーマンスの多様性についてご説明いただけますか? これは大変です。ひとつのものに固執することなく、常に新しい試みを行っているので、自分たちに苦労を課しているようなものです。同じく、スタジオも常に変化しています。一箇所にとどまることがないですし、セットアップを常時変更しているからです。また、パフォーマンスやインスタレーションのたびに、会場の制約に合わせたカスタマイズを加えています。 (会場に)「私たちの内容はこれです。この会場で実現可能であればやりますが、そうでなければやりません」などとは言いません。たとえば、ライブパフォーマンス込みのインスタレーションや、あるいはインスタレーションだけなど、会場とロケーションに合わせてカスタマイズを行います。New Museumでの「The Passenger」では独自のダブプレートを作成してターンテーブルで自動再生させ、ベニスのビエンナーレではビデオとサウンドのディフーションだけを行いました。つまり、作品と会場の要件により大きく異なるということです。 先日、Club Transmedialeで新作を発表されましたね。 Club Transmedialeでは、「Killer Road」という作品を上演しました。ベルベット・アンダーグラウンドのニコの詩(未公開のものを含む)を読むパティ・スミスの声をフィーチャーしています。この作品では、パティ・スミスとパフォーマンスを行うというのが当初のアイデアでしたが、最終的にフェスティバル用に作品を調整する必要がありました。(ビデオアーティストの)Lillevanに依頼し、ビジュアルを制作しました。私たち自身はサウンドブースの裏にいてサウンド・ディフュージョンのようなことを行い、素材を再生して、いくつかの要素にEQをかけて分離させます。この作品は制作にほぼ3年かかったのですが、絶対に公開したいと思っていました。だからこそ、妥協を許しませんでした。制作やコンセプトは、ステージ上に姿を現すよう努めることよりも、ずっと重要で強力な要素なのです。 メンバーはステージには立たないし、ステージ・プレゼンスも実質的に皆無なので、ビデオには、炎、熱、光といった感覚…太陽のようなイメージを求めました。当初は、太陽の作品で有名なOlafur Eliassonとのコラボレートを希望していました。 しかし結局環境は変化するので、そこに作品をはめ込み、試行して掘り下げていくことになります。私たちは毎回異なることを行っています。それは神経をすり減らすことでもありますが、最後の最後まで私たちを押し上げてくれることもあります。こういったことは、作品を通して学び、体験していくものだと思います。素材は一定でなく、シンセでもません。できることには終わりがないのです。 Soundwalk Collectiveのウェブサイトでは、その他の記事、サウンドやイメージをご覧いただけます。

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Producer's Corner - The FrontlinerのEDMアーティスト・プロフィール特集

上: Producer's Cornerで特集されているアーティストのひとり、Mr. Bill The Frontlinerは、実力のあるアーティストと新進気鋭のミュージシャンの両方に関する記事とニュースを提供する、EDM界の優れたソースとなっています。 「Producer's Corner」と名付けられた特集記事で、The Frontlinerは一連のミュージシャンやサウンド・デザイナーにスポットを当て、お気に入りの機材やテクニックについて話を聞いています。インタビューを受けたアーティストには、Mr. Bill(写真)、Morten、His Majesty AndreなどのLiveとPushのユーザーも含まれています。この特集記事からいくつか抜粋してご紹介しましょう。 「友達と学ぶのは重要だと思う。これを始めてから、いきなり学習のスピードが10倍になった。毎週、アイデアやソフトウェアについて学んだ知識を共有していたからね」 - Mr. Bill 「一番大切なのは、お金で買えるものではないと思う。体験と耳 – 頭さえ付いてればお金をかけなくても手に入る。それに、学ぶことと体験することはお金に換えられないものだ。高価な機材は音楽制作のプロセスを支援してくれるし、頭を悩ませることや時間の浪費を防いでくれるけど、ごく普通の機材を使っても、オーディオ分析プラグインの読み方を知っていればいい結果を生むことができる」 - His Majesty Andre The Frontlinerで詳しく読む

Kawehiが「Heart Shaped Box」をカバー

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Kawehiが「Heart Shaped Box」をカバー

才能豊かなシンガーでありマルチな楽器演奏者であり、オリジナル楽曲やNine Inch NailsやRadioheadのカバーで私たちを驚かせてくれたKawehiの活動を、私たちはしばらく追ってきました。彼女の最新ビデオでは、Nirvanaのヒット曲「Heart Shaped Box」に、彼女ならではのヒネリを加えています。以下から見て、聴いてみましょう: Kawehiについてもっと詳しく その他のアーティスト記事

Archie Pelago:クリエイティブ・コレクティブ

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Archie Pelago:クリエイティブ・コレクティブ

Archie Pelago in the studio Archie Pelagoの音楽を聴けば、通が揃うニューヨークのクリエイティブ・サークルでこのトリオが評判となっている理由が分かるでしょう。ジャズ、ニューミュージック、エレクトロニクスの技巧的な混合からは即興の純粋な喜びがにじみ出ており、しばしば誤用される「フュージョン」の本来の意味を存分に示しています。 AbletonはArchie Pelagoの本拠地ニューヨーク・ブルックリンにCosmo D(Greg)、Hirshi(Dan)、Kroba(Zach)を訪ね、スタジオそしてステージでのクリエイティブなコラボレーションの方法について話を聞きました。 チェロ、サックス、トランペット、DJイング、エレクトロニクス – どうしたらこれらすべてを上手くまとめることができるのでしょうか? Cosmo D:チェロは子供の頃から弾いていて、その後でAbleton Liveを使い始めました。即興にはずっと興味があったのですが、チェロとLiveの相性はとてもいいんです。徐々にこの2つは融合し、非常にオーガニックなものになりました。 Kroba:自分のサックス・サウンドのスペクトラムを広げる手法をいつも模索していました。以前はエフェクト・ペダルを使用していたのですが、GregからAbleton Liveを紹介されてからは、これだけ使用しています。エフェクト・ラックとしてだけでなく、リアルタイム・ルーピング、リサンプリング、複雑なMax for Liveなど、何にでもLiveを使用しています。Liveを使用することで、それまで不可能だったサウンドや音色構造をプレイすることができます。 Hirshi:私はトランペットを学びました。今でもレコーディングでは演奏しますが、最近はDJを重点的に行っています。一番興味をそそられるのは、自然かつ自由に新しい手法を試すことができ、オーディエンスに反応できることです。私にとって、これは他の楽器を演奏するのとまったく同じ感覚です。 こういったすべての要素を、技術的にはどのようにして融合させているのですか? Kroba:それぞれ、ラップトップにAbleton Liveを入れています。HirschiのコンピューターにはDJイング用のSeratoも立ち上げていて、The BridgeでAbleton Liveと同期させています。その他2台のLive用コンピューターはテンポ同期するようHirschiのシステムにMIDI同期でつないでいます。HirschiがSeratoのトラックをスタートさせるとそれがマスターテンポとなり、3基のAbletonシステムすべてが同期します。 Hirshi:すべてのオーディオ信号はこのDJミキサー(Rane Sixty-Eight)を経由します。ここで、Serato/Liveシステムの出力用のチャンネルと、Cosmo DとKrobaのAbleton Live出力用のチャンネルを分けます。 Cosmo D:プレイしているときは、各々がクリップのスタートや新規クリップの録音をリアルタイムで行います。拍が合っていなければならないので、それぞれのコンピューター間のMIDI同期が非常に重要になります。クリック音は使用していません – 私たちに聞こえるのはオーディエンスと同じ音楽です – が、この「体内メトロノーム」を共有しているので、安心してインプロビゼーションが行えるというわけです。 Archie Pelagoのセットアップは、Seratoに同期する3台のAbleton Liveシステム、Push、その他のコントローラーですね。 さまざまなコントローラーをLiveと使用されているようですが。 Cosmo D:はい、これらは、Liveを他のアコースティック楽器と同時にプレイするのに重要となります。Krobaと私はどちらもKeith McMillenフットコントローラー(12ステップ)を使用しています。主にmAbleton Liveのセッションビューを進めたり、プレイバック用にチェロやサックスをオーディオ・クリップとしてその場で録音するのに使用しています。 他にも、Liveのエフェクトのコントロール用に各自がLemurとiPadを使用しています。iPadコントロール・レイアウトは最大2ページ程度に制限して、可能性の幅を広げすぎて見失わないようにしています。私たちのセットアップは、一見複雑に見えるかもしれませんが、実際にはとても効率のよいものになっています。 先ほど「リサンプリング」という話が出ましたが、サックスやチェロの音をリアルタイム録音し、ループ化して、オーディオ・ループとしてプレイバックするということでしょうか? Cosmo D:はい、その通りです。たとえば、チェロを演奏するとき、信号はオーディオ・インターフェース(Motu MicroBook II)からLiveのセッションビューの1チャンネルに直接送られます。このチャンネルのオーディオ出力は、録音用に準備している別のチャンネルの入力にルーティングされています。フットコントローラー(MIDIアサイン・モードに設定されている)の1つのボタンを、録音チャンネルのトラックローンチ機能に割り当てています。つまり、チェロを演奏している間に、選択されているクリップ・スロットへの録音を開始できるのです。クリップは、あらかじめ設定しておいた長さで録音されます。また、同じフットコントローラーのペダルを使って、録ったばかりのクリップのプレイバックを開始させることができます。...

Input/Output: Dizz1

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Input/Output: Dizz1

メルボルンを拠点にするターンテーブリスト兼プロデューサー兼ドラマー兼教師のDave Norris(aka Dizz1)は、トラックごと、ビートごとに、着実にその評判を築き上げてきました。UKのレーベルTru Thoughtsから届けられた彼の最新リリースである「Everyday Grind EP」は、Dizz1のタイトかつテクスチャー豊かなインストゥルメンタルに、Aloe Blacc、Om’Mas Keith、Warrior Queenなどのフロウを乗せた作品です。シリーズでお送りするInput/Outputは今回、(Live Setの無料ダウンロードを介して)「We Go Ridin’」の裏側に迫り、Dizz1にこの曲の制作について詳しく聞きました。 「We Go Ridin’」のドラムは、キックドラムがベースも兼ねているように聴こえます。この効果はどのように作り出したんですか? 通常、僕はひとつのトラックの中に、ひとつはトーンを、ひとつはキャラクターを出すために最低二つのキックを使うようにしていて、スタイルによっては低音域にサブ・シンセも使います。でもこの曲の場合は、808が曲のキーと共鳴する独特のヴァイブを持っていたので、僕は808のサンプルを使い、キックはひとつだけにしたんです。その時々によりますが、808のサンプルによってはフロントのクリックのおかげでキックを足す必要すらない場合もあります。でも結局最後は、好みの問題ですね。 それに、スネアドラムをどう重ねるかもかなり重要で、この曲では2種類のスネア、自然な音と太めの808の音、それにクラップも重ねてあります(でも個別に)。僕のドラム・パートの作り方においてはチューニングがとても重要で、それが合っていれば、たくさんのサウンドを足し合わせたようではなく、まるでひとつの音源のような統一感を出せますし、ミックスの際にもまとまりが良いので、その為に外科的なEQ処理をしなくて済みます。 「We Go Ridin’」のLive Setのダウンロードはこちらから - Live 9 Standard か Suiteが必要です。 「We Go Ridin’ feat. Om’Mas Keith」のLive Setには、ヴォーカルとバック・コーラスが書き出されてマスタリングがされています ― この曲はリード・ヴォーカルのアカペラを中心に曲を組み立てミックスするというプロダクション手法を取ったのでしょうか?Om’Mas Keithとのコラボレーションはいかがでしたか? 実は、僕は2008年にバルセロナで開催されたRBMA(レッドブル・ミュージック・アカデミー)に参加した際にOm’Masと出会ったんです。ある晩に遅くまで一緒にジャムをしたことがあって、次の日に彼に会った時に、その作業中だったトラックを彼に聴かせたんです ー そしたら彼は、「そいつを俺のProToolsにぶち込んでくれ!」と言ってきた。フォーカルがあまりに素晴らしかったので、それが僕にとってのある種のリトマス紙となり、僕の作るアレンジメントの判断基準になりました。このバージョンは原曲よりもよりクラブっぽい雰囲気になっていて、「Everyday Grind」EPは全体的にそういう内容にしたかったんです。 「We Go Ridin’ feat. Om’Mas Keith」のLive Setには、ヴォーカルとバック・コーラスが書き出されてマスタリングがされています ― この曲はリード・ヴォーカルのアカペラを中心に曲を組み立てミックスするというプロダクション手法を取ったのでしょうか?Om’Mas...