Stavros Gasparatosがピアノの内部に誘う

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Stavros Gasparatosがピアノの内部に誘う

プリペアドピアノは、他とは異なる思考と既存のテクノロジーの再構成が音楽をいかに変化させるかを示す好例です。20世紀中頃、ジョン・ケージやヘンリー・カウエルといった作曲家たちは、ピアノの弦の間に段ボール、金属、手などを挟み、魅惑的なパーカッシブ・トーンをトリガーするマシンを生み出しました。これらのサウンドは、コンサート・ホールよりも、産業を思わせるものでした。突如として、ピアノの物理的属性が、あらかじめ用意された鍵盤のハーモニーを巧妙にかわし、空間と反響を扱うまったく新しい種類の音楽を導くものとなったのです。テクスチャを生み出すプリペアドピアノの強烈な可能性は今日まで成果をもたらし続けており、特に、21世紀のテクノロジーの可能性によりその発展性はますます補完されています。Stavros Gasparatosの『Expanded Piano』プロジェクトは、まさにその典型例です。ギリシャ人のGasparatosは、Max/MSP、Live、2段の24チャンネル・スピーカー・アレイを使用し、オーディエンスをこのピアノの内部に誘うプリペアドピアノ作品を作り上げています。下からビデオをご覧ください。ヘッドフォンの使用を強くおすすめします。 『Expanded Piano』の一作品を演奏するStavros Gasparatos 前世紀のアヴァンギャルドな先駆者たちとは異なり、Gasparatosはピアノに異物を取り付ける(「プリパレーションを施す」)ことはしません。微調整された多数のマイクでピアノの多種多様なニュアンスをキャプチャし、コンピューターへと伝送してあらかじめ準備されたサウンドをトリガーし、ライブ・ピアノを同時に処理しています。コンタクト・マイクは、ピアノ内部からのインパルスレスポンスをキャプチャし、その結果を基に周波数フィルターを作成します。各フィルターは、24のスピーカー・チャンネルのいずれかを変化させ、各スピーカーがピアノ内部の特定のポイントを増幅し、オーディエンスに向かって投射されるようにします。 『Expanded Piano』の目標とセットアップについて詳細を説明するStavros Gasparatos 『Expanded Piano』は、Ad Noiseamからリリースされています。 Stavros Gasparatosについて詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

Cycling ‘74の無償Max 7 Pack

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Cycling ‘74の無償Max 7 Pack

Max 7リリースで、Cycling '74は優れたビジュアル・プログラミング言語Maxに数々の新機能を追加しました。そこでAbletonは、Max 7の新機能の一部を紹介し、Cycling '74の秀逸なデバイスを活用しやすい形でLiveユーザーに提供したいと考えました。そうして生まれたのが、Max for Live全ユーザーを対象とする無償Pack、Max 7 Pitch and Time Machinesです。デベロッパーから直接提供される18のデバイスは、リアルタイム・イントネーション/ピッチ/タイム補正におけるエキサイティングでクリエイティブな新しい可能性を提供します。 Max 7 Pitch and Time Machinesは、新しいハーモナイザー、ボコーダー、リチューン・デバイス、およびさまざまなフレーバーのサンプル・プレーヤーから構成される、インスピレーション豊かなセレクションです。このPackは、リアルタイム・ピッチ分析に基づくユニークなエフェクト、MIDIサイドチェーン・エフェクト、Simplerサンプラーの面白いリフも提供します。無償Pack、Max 7 Pitch and Time Machinesを入手 Max 7を体験Max 7 Pitch and Time Machinesは、スタンドアロン・エフェクトの優れた無償コレクションとしてのみならず、新しいMax 7に出会うきっかけとしても最適です。Max 7には、熟練パッチャーにも、Maxに興味のある初心者にも役立つ多数の新機能と機能向上が搭載されています。 タグ機能と検索機能を搭載したパワフルな新ファイル・ブラウザーのほか、Maxのパッチング・インターフェースも一新されており、ツールバーが追加され、メディア・ファイルのドラッグ&ドロップにも対応しています。また、便利なスニペット(保存して再利用できるパッチの一部分)によるコード管理機能、MaxへのMax for Liveデバイスのロード機能も搭載しました。さらに、前述の新しいピッチシフト/タイムストレッチ・オブジェクトに加えて、Max 7には、Max for Liveデバイスのサウンドと外観をより高める数々の機能向上が追加されています。Max 7についてさらに詳しく

無償版OSCiLLOT Lite、およびOSCiLLOT 1.1のアップデートが公開に

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無償版OSCiLLOT Lite、およびOSCiLLOT 1.1のアップデートが公開に

Max for Catsは、パワフルなポリフォニック・モジュラー・シンセシス・システムOSCiLLOTの無償版を発表しました。Max for Liveユーザーであれば、OSCiLLOT Liteをダウンロードして今すぐパッチングを開始できます。Liteバージョンには、26のモジュールが付属しており、3ボイスのポリフォニーが搭載されています。下の実演ビデオで、OSCiLLOT Liteの内容とその機能についてご覧ください。クリエイティブにモジュールを組み合わせて相互作用させることで、面白い効果が生まれます。無償版OSCiLLOT Lite by Max for Catsを入手 OSCiLLOT 1.1、新モジュールとMIDIマッピング・モードを搭載Max for Catsが、OSCiLLOTをバージョン1.1にアップデートさせました。このアップデートでは、Max 7に対応し、オートメーションやMIDIを経由してあらゆるOSCiLLOTパラメーターをリモート・コントロールし、モジュラー・パッチのハンズオン・コントロールを可能にするマクロ・マッピング機能を追加しています。OSCiLLOTモジュールも増加を続けており、このアップデートでは、Surreal MachinesのDSPウィザードがモジュラー・クリエイション(またはディストラクション)のニーズを支える専用ユニットを生成しています。 新モジュールは次のとおりです。• SM Precision HighCut: ローパスのニーズに特化した非共振バターワース・ローパス・フィルターで、スロープは6bB~48dBです。• SM Analog Slew Delay: アナログにインスパイアされたディレイ・ユニットで、さまざまなスタイルのスルーリミッター・オーディオ入力モディフィケーション、BBDにインスパイアされたトーナル・シェイピングとフィルタリング、温かみのあるフィードバック・サチュレーションと繊細なディストーションがかかった低音の存在感が特徴です。 • SM XOVER: オーディオを低域部分と高域部分に分離する高品位クロスオーバー・フィルター。 • SM Destroyer: モジュラーをデジタル騒乱に陥れます。 • SM Multiband Distortion: 同調3バンドのハイクオリティなオーバーサンプル・サチュレーション。 • GrainResynth: モジュレーション付きのグラニュラー・サンプラー。OSCiLLOT 1.1のすべての新機能について、下のビデオでご覧ください。

バークリーのMichael Bierylo、カリキュラム・デザインについて語る

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バークリーのMichael Bierylo、カリキュラム・デザインについて語る

音楽と音楽技術の発展にあわせて、音楽と音楽関連学科を教える機関も進化を遂げてきました。しかし、学界における発展のペースは、「リアルな」世界の変化に後れを取りがちです。音楽院や音楽学校は、その方法論やコンセプトを、技術的に可能となった音楽制作の新たな現実に不承不承に適合させるに留まっています。この傾向に断固として抵抗する教育機関のひとつが、バークリー音楽大学の エレクトロニック・プロダクション・デザイン(EPD)学科です。熟練の教育者でありミュージシャンの Michael Bieryloが率いるEPDプログラムでは、パフォーマンス、作曲、オーケストレーション技術の習得がコンピューター、シンセシス、マルチメディア技術に組み合わせられています。今日の学生向けのカリキュラム・デザインにおける課題、教育と音楽の枠組みの変化のまっただ中で方向性を保つことについて、Michael Bieryloに話を聞きました。ラップトップが楽器としてある程度の市民権を得るようになりましたが、この変化はバークリーのEPDプログラムにどのような影響を与えていますか?ラップトップを楽器として捉える考えはバークレーでも非常にホットな話題となっており、それがどんなことを意味するのか、定義を試みているところです。教育機関という枠組みで言えば、実質問題として、たとえばラップトップ・ミュージシャンの実技審査をどうするのか、というようなことになります。技能をどのように評価するのか、またどのように熟練度を高めるのか?課題曲は何になるのか?といったことです。ただ、ラップトップをピアノやバイオリンといったより伝統的な楽器のように考えると、うまく整合しません。結局のところ、何が楽器なのかという認識を新たにする必要がありますが、意味論の堂々巡りとなりかねません。私は、いくつかの基本的な考えにたどり着くに至りました。- コンピューターは、音楽を学び、新しい音楽のアイデアを発展させるツールとして、ピアノに代わる標準となりつつある。あらゆる音が音楽となり得るというアイデアを考察する場合、もはやピアノは、音楽における標準点としての期待に応えるものでない。- コンピューター単体では楽器と成り得ない。ソフトウェアとハードウェア・コントローラーにより、楽器と成り得るシステムを形成することができる。コンピューターは、非常に汎用な装置で、楽器を組み立てるプラットフォームとして機能する。- 楽器のデザインは、パフォーマンスの一部である。誰もが独自のシステムをデザインするため、個々のパフォーマーと一緒に新たな学習手法が発展する。ある意味、特定の練習曲を弾けるようになるようギターを練習するというより、作曲家/演奏者が想像するサウンドや表現行為を生成する楽器をデザインするようなものである。EPDは1980年代後半からバークリーで開講されていますが、当時はミュージック・シンセシス科という名前でした。バークリーはおそらく、電子楽器にフォーカスを当てた専攻を提供した初の音楽大学です。よりトラディショナルな楽器や作曲に対する学生の興味が高まっていると感じますか?コンピューターを楽器として学ぶことは、伝統的な楽器を習得したミュージシャンにとって、概して音と音楽をより深く学ぶことの助けになると思いますか?通常、従来の楽器を学んだ学生は、コンピューターでの音楽制作経験もある程度ありますが、本人たちには技術に詳しいとの自覚はないようです。音楽について学ぶ目的での学生たちのテクノロジーへの関わりには3段階あると思います。バークリーの学生がラップトップを使用し始めたとき、まず彼らは音楽をPDFで読むのに使用し始めました。どの合奏室にも、リード・シートが表示されたラップトップが置かれています。YouTubeで練習したい曲を検索すれば、どんな種類の曲も見つけることができます。多くの場合、演奏方法を教授するレッスンさえあるのです。そういう意味で、コンピューターは、主な伝統的楽器でのより豊かな体験を学生たちに提供していると思います。これは、テクノロジーを日々の学習に使用している他の分野とほとんど変わりません。学生たちは、エレクトロニックであろうとアコースティックであろうと、自分たちの作りたい音楽を制作する手段においてコンピューターが大きな役割を果たすということをより意識するようになるにつれ、制作プロセスを意識するようになりました。バークリーの学生にとって、「チーム論文」が曲であることはよくあることです。自らの音楽アイデアを制作することができる能力は、そのアイデアを共有し、コミュニケートするために不可欠です。 制作は繊細かつ洗練された作曲プロセスの一部であり、私たちはこの進化を評価し、興味深く見守っています。ピアノのレッスンでLFOをテンポに同期させる方法を学ぶことはありませんが、今日の音楽制作において、これは不可欠なスキルです。伝統的編曲においては、ロー・インターバル・リミットといって、この限界を超えると音の濁りが生じるという考えがあります。制作では、低音域において特定の音のまとまりでなぜサウンドが「濁る」のかについて議論します。サウンドと制作に関する知識を必要とするいろいろなアイデアや異なるアプローチについて話し合うのです。エレクトロニック・サウンドと音楽のアイデアを信奉する学生には、より深いレベルへと到達する者がいます。音楽表現のひとつであり、制作に特殊な技術スキルが必要とされる、エレクトロニックならではの音楽テクニックや効果―ウォブル、ドロップなど―には、ありとあらゆる種類があります。ピアノのレッスンでLFOをテンポに同期させる方法を学ぶことはありませんが、今日の音楽制作において、これは不可欠なスキルです。つまり、あらゆる種類の音楽装置が楽器の一部となり、サウンドとテクノロジーの深い理解が、単に技術エリートにとってだけでなく、より一般的なミュージシャンにとっても重要なものとなったのです。音楽教育の多くはメロディ、ハーモニー、リズムに焦点を置いていますが、形態の要素は、以前よりも重要な部分となっています。西洋音楽の伝統はメロディやハーモニーに、アフロカリビアンはリズムに焦点を置いていますが、現在のDJカルチャーや音楽は形態を扱っています。作曲家は一般的にリスナーを導く音楽体験を作り出しますが、DJはオーディエンスに呼応して音楽体験を作り出します。これは教えるのが困難ですが、現在の音楽において重要な部分です。独自の楽器を作り上げることは、作曲やパフォーマンスについて独自の思考を構築する上で重要な進化だと思います。楽器構築のプロセスについて、どのようなガイダンスと教授を行っていますか?また、そこからどのような結果が生まれていますか? ひとつ覚えておいていただきたいのは、私が持つ印象は必ずしもバークリーの主要カリキュラムの一部とは限らない点です。楽器の構築には、サウンド・デザインの要素と、インタラクティブなパフォーマンスの要素があります。サウンド・デザインでは、音楽的機能について、音楽におけるサウンドの機能について議論します。この議論は、メロディ、ベース、伴奏という伝統的な概念を中心に展開することも、リズム単位で音色が変化するサウンドについてなど抽象的な機能を中心に展開することもあります。EPD学科は30年前にミュージック・シンセシス科としてスタートしましたが、シンセサイザーの研究に学位を与えた世界初のプログラムでした。私たちは、シンセサイザー・パッチをデザインすることは、楽器をデザインすることと同じだと考えています。ある意味、楽器をミクロ・レベルで考えた、多数あるさまざまな組み合わせのひとつです。ラップトップを使用する場合、それだけではなく、マクロ・レベルでの合奏デザインも行えます。ひとつのサウンドをコントロールするに留まらず、ピッチ、音色、ラウドネス、リズムなどサウンド間の相互作用をあらゆるレベルにおいてコントロールします。デザインする楽器が汎用なもの、つまりさまざまな場において機能するツールなのか、または特定な目的を持つもの、つまり特定の作品やイベントに対してデザインされたものなのか、という問題もあります。モジュラー・シンセ・システムでは、通常、特定のパフォーマンスに対してパッチをデザインします。ラップトップ楽器では、さまざまなパフォーマンスに対して機能するテンプレートをデザインすることができます。それぞれ、デザインを考える上で異なるアプローチが必要となります。作曲家は一般的にリスナーを導く音楽体験を作り出しますが、DJはオーディエンスに呼応して音楽体験を作り出します。これは教えるのが困難ですが、現在の音楽において重要な部分です。先ほど、「もはやピアノは、音楽における標準点としての期待に応えるものでない」とのお話がありましたが、音楽教育機関はこの変化にどのように対応していますか?また、教育機関がこのパラダイム・シフトに後れを取っているとするならば、どのような問題があるでしょうか?音楽についての偏狭な理解を吹き込むというリスクを冒しているのでしょうか?こういったことの多くは、個々の機関の展望に関係があります。音楽学校や教育機関には、教育の評価基準として機能する合意規範があります。この規範が発展する可能性はありますが、その速度はゆっくりです。研究機関は新しいアイデアを発展させることができますが、こういった機関で教えられるのは、通常、研究の手法に関することです。音楽関連技術の博士号取得者で教職のポジションを探している者はたくさんいますが、履歴書に書かれている経歴は論文やカンファレンスでの演奏がほとんどで、商業リリースに関するものはありません。つまり、ミュージシャンが実際に行っていること、この分野において研究されていること、そして規範との間にはギャップがあります。これはあらゆる教育が直面している構造的問題ですが、分野によって状況は多少異なります。医学やビジネスの分野では、これらのギャップを埋めることは生き残りのために不可欠です。アートの分野ではそうとは限りませんが、教育コストが飛躍的に高騰する中、ほとんどのアート系教育機関にとってもこの重要性は高まるでしょう。バークリーは、その時々の音楽を通じて音楽を教授するというアイデアに基づいて設立されましたが、実際には、それは口で言うほど簡単なことではありません。バークリーでエレクトリック・ベースが専攻楽器として認められるのに、25年かかりました。(ジュリアードや他の音楽機関ほどではないにしろ)ターンテーブルのコースを設立するのにも、25年かかっています。それを考慮すれば、ラップトップやモバイル機器が楽器としてある程度認められるには、2025年を待たないといけない計算になります。もちろん、急いではいますが…。ここで示唆されている問題や議論は、EPD学科で私たちが積極的に考察を行っている部分であり、私たちが学生に提供すべきと考える教えを明確に示すものとなっています。重要な問いがここには含まれているのです。 バークリーのEPD学科についてさらに詳しく

Jace Clayton:グローバル・シチズン

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Jace Clayton:グローバル・シチズン

DJ /rupture名義で知られるJace Claytonは、多方面にわたり意欲的に活動するミュージシャンで、それぞれ独自の環境におけるサウンドの働きに鋭い耳を持っています。彼の作品は洗練度が際立っており、2001年に彼が制作しオンライン・リリースしたDJミックス『Gold Teeth Thief』で初めて披露された型破りなサウンド・ミックスが特徴的です。プレイリストにはその先見の明が表れており、ミッシー・エリオット、中東音楽、ドラムンベース、レゲエとジャンルを超えた混成の組み合わせで、しばしばすべてが同時にプレイされます。このようなスタイルが標準となり、オンラインDJミックスがありふれたものとなる前に発表された『Gold Teeth Thief』は大きな衝撃を与え、その影響は未だに消えていません。ClaytonはDJ /ruptureとして制作を続けていますが、他の活動も行っています。雑誌や専門誌のライターとしても成功を収めており、来年には新刊が出版される予定です。ライブ・バンドNettleへの参加のほか、本人名義でアヴァンギャルドな前衛作曲家Julius Eastmanのトリビュート・アルバムも制作しています。また、独特なサウンドを収録したプラグインを無償でオンライン提供するプロジェクトSufi Plug-Insでソフトウェアも作成しています。ニューヨーク・アッパーマンハッタンの自宅で、多岐にわたる活動とそれらの相互のつながりについてClaytonに話を聞きました。『Gold Teeth Thief』制作時のプロセスが、現在のミックス制作方法と比べてどのようなものだったか、お聞かせいただけますか?面白いことに、技術的なプロセスはそう違っていません。基本はミックスを生で録音する、それだけです。ツーテイクで終わらせて、MiniDiscに録音しました。Seratoやその他の機材を導入する前だったので、レコードと、CDの数トラックだけでした。カルチャー面からみると、かなり大きく変わったと思います。私のミックス手法は当時ほとんどの人にとって非常に新しいものでした。ある意味、今の私がここにいるのは、その手法があっという間に拡散したからです。あの種のつなぎやジャンプ、重ね合わせは、今やDJイングにおける主流のアプローチとなりました。また、当時はミックスを行う方が道理にかなっていました。DJミックスがオンラインにそれほど存在していませんでしたから。口コミが広がって、膨大な数の『Gold Teeth Thief』がダウンロードされたわけですが、実のところ、当時マドリッドに住んでいたので遠くの友人にも聞いてもらいたいと思い、CDを作成してある友人に送り、CDから作品をリッピングしてウェブのどこかに乗せて欲しいと頼んだのがきっかけだったのです。あらゆるものへのアクセスがオープンになり、ジャンル間の境界が曖昧になったことで、このような混成スタイルは衰退したと思いますか?はい。状況は変わりましたが、どのように変わったかをはっきり言うのは難しいですね。人々は同じ空間を共有することに慣れています。人々が一緒に作業を始めるとき、彼らの頭にどういう思いが巡っているのか、またどうやってそれぞれのポジショニングを行うのか、いったいどんなことを考えているのか、私はそこに興味がわくのです。すべてがそこにあるとき、次のステップとなるのはいったい何なのだろう?と。執筆中の新刊はどのような内容ですか?おおまかに「21世紀の音楽とグローバル・デジタル・カルチャー」についてと説明されていますが。タイトルはまだ決まっていませんし、タイトルも付いていないものについてあまり詳しく話すのもどうかと思うのですが、2016年7月に出版される予定です。ここ15~20年についての技術的変化(MP3、安価なラップトップ、ストリーミング視聴)と、この新しい状況を巧みに利用してこれまでにない方法で音楽を作成、実験、共有している人々について書こうと思っています。自分の経験と旅をインスピレーションにするつもりです。草の根的な技術に非常に興味を持っていて、グローバルな草の根的視点で書いています。これは学術書ではありません。新たな視点や思考を提供する文学作品のように読んでもらえればいいなと思っています。取り上げた事柄のひとつに、ベイルートのパレスチナ難民キャンプでの体験があります。政治的な意図があったわけではありません。ベイルートでライブがあったのです。本全体のアプローチもこのような感じで、変化がどのように感じられるのかを、単に技術的観点からだけではなく考察しています。この種のテーマを扱った本のほとんどは業界に焦点を合わせたもので、金の行方や、ストリーミングとは何か、といったことばかりです。こういったディベートのほとんどは、私にとって非常に退屈でつまらないものです。Sufi Plug-Insプロジェクトは、広範な世界を取り上げるという興味深い内容となっています。このプロジェクトはどのようにスタートしたのですか?スペインに6年間住んでいたのですが、その間にモロッコ人のバイオリニストAbdel Rahalといろいろな活動を行いました。彼は私のバンド・プロジェクトNettleに参加していたのです。モロッコ音楽の長年のファンだったこともあり、非常に興味深い体験だったのですが、あるとき、スペインに住んでいるのであれば、モロッコ人ミュージシャンと実際に仕事をし、さらに踏みこんだ活動を行うことも可能だと思いついたのです。セッションを初めてすぐ、音階に違いがあることが分かりました。彼はあらゆる種類の4分音のアラブの音階に違和感を感じることがありませんが、シンセやその他の機材はそうはいきません。美しくしなやかなモロッコ音楽のポリリズムについても同じで、コンピューターのシーケンサーは4/4、6/8などかっちりとした時間アプローチを取るよう作られており、ポリリズムが考慮されていないのです。また、逆でも同じ現象が起きました。制作中だったヒップホップのビートに合わせて演奏するようAbdelに頼んでプレイしてもらったとき、彼にはまったく異なる聞こえ方をしていたことが分かったのです。彼は、存在しない複雑なものを「聞き取」っていました。「ああ、この世にはまったく異なる面白い世界があるのだな」と思いました。Sufi Plug-Ins誕生のいきさつについてお聞かせください。Abdelと制作に摩擦を生み出して、アコースティック/エレクトロニック・サウンドをよりタイトに結び付けるものになればと考えました。つくづく、非西洋的観点から生まれたツールが少ないと感じていました。はじめは、パフォーマンスに使用できるツールを作成するのが目的でした。しかし、無償提供というのも悪くないと思いました。購入するとなると、人は「これは一体何なんだ?」「これを手に入れてどうする?」「カスタマー・サポートはどうなってる?」といったことを考えがちですが、無償にすれば、それは芸術作品のような存在になると考えたのです。美しい原ティフィナグ文字―2,000年も前の文字です―を使用して、スーフィー(イスラム神秘主義)の詩を説明のないまま表示させれば、興味深いインターフェースが作成できるな、と思いました。ユーザーにリアルな体験を提供したいと考えたのです。 マカーム・シンセサイザーBayati インターフェースにはスーフィーの詩が使用されていますが、これらの詩はどのようにして集めたのですか?もともと、詩の断片を集めていました。スーフィーの詩は膨大な数が残されています。プラグインでは、(カーソルで)マウスオーバーできるすべての要素で、ポップアップとして詩が表示されます。概してソフトウェアはどれも堅苦しく、すべてが灰色で、直線的です。ボリューム・フェーダーにマウスオーバーすると、「ボリューム」と表示されるのが常です。そこで私は、マウスオーバー時に何か別のものを表示させようと考えました。詩集からランダムに組み合わせたり、オンライン検索した言葉を使用しています。ルーミーは最も有名なスーフィー詩人ですが、400年にわたって英語に訳されてきたこともあり、その作品にはさまざまなバージョンが存在します。韻を踏むものもあれば、神について語ったものもあり、また全く非宗教的なものもあります。ペルシア語から英語への翻訳にはさまざまなバリエーションがあり、面白いです。 The Palmasハンドクラップ・ドラムマシン Sufi Plug-Insはさまざまなソフトウェア環境で動作しますが、開発時にLiveを想定していましたか?これも面白いんです。このプロジェクトに本格的に取りかかったのは、Max for LiveとしてMaxMSPがLiveに組み込まれてからでした。Maxは非常に興味深いプログラミング環境です。証券取引所からリアルタイム・データを取り込み、特定の音楽情報に変換するプラグインを作成したことがあります。Maxでは、こういったことが比較的簡単にできるのです。プログラミング知識は必要ですが、データをサウンドにマニピュレートするといった非常に変わったことを行うのに適しています。ただ、かなり扱いにくいのも事実です。アプリケーションを開いても、表示されるのはボックスや線ばかりで、ユーザーフレンドリーとは言えません。MaxがLiveに組み込まれたことで、オブジェクトをMaxで作成していた人たちにオブジェクトのケースが与えられることとなり、Maxはユーザーフレンドリーなプログラムになったのです。他にはLiveをどのように使用していますか?Liveは制作環境として使用しています。参加しているバンドのNettleでは、ライブ用のメイン・ツールとして使用しています。Julius Eastman Memorial Dinner(ニューヨークを拠点に活動していたアヴァンギャルド作曲家、故Julius Eastmanのトリビュート・アルバム『The Julius Eastman Memory Depot』のパフォーマンス・ショー)では、Liveを使用してライブ・プロセッシングを行いました。以前、音楽ソフトウェアのほとんどがアメリカとドイツで開発されていることについて語っていらっしゃいましたね。ソフトウェア使用の多くは私的なもので、海賊版も少なくありません。エジプトやボリビアでは、英語が一言も分からない子供たちが、Fruity Loopsでのビート作成方法を説明したビデオを観ながら、ソフトウェアの使用方法をなんとか理解しようと四苦八苦しています。文化的関連性のある新しいサウンドを中東やアフリカにもたらすことへの逸話としてSufi Plug-Insを説明されていましたね。それらのサウンドをその他の地域にも導きたいとお考えですか?アートとしての音楽ソフトウェアですから、非常に限定的な方法で非常に限定的な体験をユーザーに求めるものです。ただ、それをできるだけ広範囲に広めるというアイデアには好感を持っています。可能性の空間が広がるということです。ソフトウェアは、より高い立場にあるメーカーからより低い立場のユーザーにもたらされ、ユーザーはやりたいことを実現するため四苦八苦しなくてはならないといった存在である必要はありません。もちろん、そういった環境にも創造の可能性は広がっていますし、一概にはいえないのですが、クリエイティブなデジタル・ツールが局地的側面を有する、そんな世界を見てみたいと思うのです。楽器について言えば、どこへ行っても、さまざまな楽器がさまざまな方法で使用されています。一方、ソフトウェアには五指に余るほどのプラットフォームしかありません。膨大な量のクリエイティブなエネルギーと表現方法が、ほんの小さな蛇口に注がれている状態なのです。このプラグインが人気を得ているのは、これらが非常に独特で、他のすべての製品と異なっているからです。これをインスピレーションと捉えていただいているのならうれしいですね。 DJ /ruptureことJace Claytonは、Abletonによるミュージック・メイカーのためのサミットLoopに参加します。Jace Claytonの最新情報については、Jace Claytonのブログをご覧ください。Sufi Plug-Insを無償ダウンロードDJ/rupture名義でのJace Claytonのミックスの多くは無償ダウンロードとして入手可能です。

Sonic Faction:Polytek、そしてその先へ

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Sonic Faction:Polytek、そしてその先へ

「私たちは第一にアーティストであり、独自のトラックの制作や音楽制作にインスピレーションを与えるソフトウェア・ツールの開発など、形態はどうであれ、優れた芸術を生み出したいという気持ちが原動力にあります」LAをベースに活動するホリスティックなアーティスト/プログラマーTaylor MartyrとNathan JenkinsによるコレクティブSonic Factionは、評価の高いMax for Liveインストゥルメントを数多く手がけています。2011年にスタートしたこのプロジェクトは、Max for Liveでお気に入りのアナログ機器のサンプル・ベースのエミュレーション構築を試みる2名の音楽プロデューサーにより立ち上げられました。Martyrの説明どおり、「5ヵ国にわたってプログラマー、作曲家、サウンド・デザイナー、マルチメディア・アーティストとコラボレートする本格的なメーカー」に成長しました。Factionのフラッグシップは2015年にリリースされたArchetype Ableton Bundleで、これまでの8つのインストゥルメントすべてを単体パッケージにまとめた製品です。最新製品のPolytekは、機能をクリエイティブに集約させたポリリズミック・ステップ・シーケンサーで、ボコーダーと豊富な信号処理オプションを内蔵しています。リズムとメロディを中心に据え、テクノ、ダブ、その他の「よりダーク」な音楽ジャンルに傾倒したものとなっています。Polytek開発の記憶も新しいMartyrに、Sonic Factionのストーリーについて、先進的な新デバイスの誕生背景について話を聞きました。開発者またはアーティスト、ご自身を第一にどちらであると考えていっしゃいますか?これら2つの分野間でどのようにバランスをとっていらっしゃいますか?クリエイティブな側面から言って、音楽とソフトウェアをうまく両立させることは常に最重要事項としてありましたが、年を追うにつれ、その境界はあいまいになってきました。ソロ・アーティストとして活動していたころに比べて、コレクティブとしての方がより興味深いコンテンツを生み出すことができていると思います。ご使用のLiveデバイスは、カスタム・インターフェースでRackに組み込まれたMax for Liveパッチですね。これをMax for Liveで行うことについて、また開発環境としてのMax for Liveについて、考えをお聞かせください。Archetype Ableton Bundleでは、ハイブリッド・アプローチを採用しました。つまり、Max for Liveを入れ子のInstrument Rackダウンストリームをコントロールする「フロントエンド」のユーザー・インターフェースとして使用しています。Max for Liveは、美しいカスタム・インターフェースのデザインだけでなく、Liveの新しい方法によるコントロールも可能にします。たとえば、Samplerのチェーン・セレクターをMax for Liveオブジェクトでコントロールして、スケールしてチェーン内部をジャンプしたりできます。このテクニックはチェーン選択に全く新しい基軸を広げ、複数のサウンドの複数のバリエーションをSamplerの1インスタンス内で選択できるようになります。私たちが実装したその他の便利な機能に、Liveのブラウザからデバイスをホットスワップする必要なく、プリセットを臨機応変に切り替えることができる内部プリセット・システム機能と、内蔵のアサイナブルLFOがあります。Maxは、すばやくアイデアを試作し、便利な機能を直ちに構築するための環境として最も有用です。私たちにとって、Max for Liveは、Liveを操作する新たな種類のコントロールをユーザーに提供し、インスピレーション豊かな結果が得られるようにするための手段です。Polytekのコンセプトについてお聞かせください。核となるのは、独自のメロディ・パターンを作成するボコーダーです。ボコーダー・モジュレーターとして動作しパターンをトリガーするリズム・シーケンサーが内蔵されており、並列メロディ・シーケンサーはキャリア信号として動作し、音を作成します。面白いのは、リズム・シーケンサーが周波数ベースなので、ボコーダーのさまざまな音色をトリガーしてディープ・テクノ/ダブ・サウンドを生み出すことです。メロディ・シーケンサーはコードも生成するので、Polytekは、独自の内蔵音源とプロセッシング/FXオプションを搭載した非常に優れたコード進行エンジンでもあります。Polytekは楽しさと音の吟味を最重要事項に置いたインストゥルメントという印象を与えます。インストゥルメントのデザインにおいて、クリエイティビティと深み/複雑さの絶妙なバランスをとるのは難しいのでしょうか?私たちのインストゥルメント全てに言えることですが、Polytekでも、トラックにロードしたらすぐに楽しめるようなデザインを心がけました。直感的なデザインと使用が簡単であることに常に重点を置き、クリエイティブなアイデアがすばやくあふれ出るようなインストゥルメントにしています。ノブを動かしたりボタンを押せば、音楽が生まれたり、有用な何かが起こるように。新しい種類のインターフェースやインストゥルメントのコンセプトが提示されるとき、皆はじめのうちは手探りです。Polytekは、外見は楽しくとっつきやすいものの、サウンド・デザインの核心に触れたい方のためのディープなパラメーターや繊細な機能も搭載しています。最後に、プロモ―ション・ビデオのアイデアはいつもどこから?クレイジーなプロモーション・ビデオの数々は、ここロサンゼルスにいるさまざまな映像作家とのコラボレーションから生まれています。どれを見ても同じの、従来通りの退屈なソフトウェア・プロモーション・ビデオは作成したくないので、ライブ・アクションの手法を選択したんです。最新のプロモーション・ビデオはArchetype Ableton Bundleのものですが、特に独特な作品になっています。風変わりで奇妙なダンサーが登場しますが、すばらしい音楽が使用されていて、各インストゥルメントのサウンドとデザインをしっかりアピールしています。好き嫌いはあるでしょうが、私たちが生み出そうとしているのはアートであり、それこそが重要な点なのです。最新ビデオを変だと思ったのなら、現在制作中の次回作をぜひお楽しみに!Polytekについてさらに詳しく

Battles:The Art of Repetition

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Battles:The Art of Repetition

ニューヨーク・シティをベースに活動するトリオBattlesは、これまでに2枚のアルバムと多数のEPをリリースし、その過程において複雑で推進力に満ちた音楽はますます洗練度を高め、その精度は羨望のレベルに到達しています。近々リリースとなるアルバム『La Di Da Di』はこのプロセスの延長となるもので、バンドはこれを「反復のモノリスがキノコのように増殖し…一定に留まることを拒否する、ほとんど無限のループのオーガニックなテクノ・スラム」と説明しています。 美しい詩のように私たちの耳に響くこの言葉。Battlesのミニドキュメンタリー『The Art of Repetition』をご紹介できることに、私たちも興奮を隠せません。ビデオでは、トリオのリハーサル・スペースを訪問し、新アルバムのトラック制作を行っているロードアイランドのスタジオや、強烈なライブ・パフォーマンスを魅せるドイツでのステージに同行しています。その中で、バンドのセットアップ、ユニークな作曲メソッド、そしてなによりも、バンドを前進させるそれぞれのメンバーの強い個性を細部までうかがい知ることができました。まずは『The Art of Repetition』をご覧いただき、その後バンドのギタリスト、キーボーディスト、PushプレーヤーであるIan Williamsのインタビューをお読みください。Ian Williams、ループについて語るループ・テクニックはもう長いこと使用されているのですか? 前のバンド、Don Caballeroにいた頃にループ・テクニックを使用し始めました。バンドにはギタリストが2名いたのですが、残りのメンバーがバンドを辞めてしまって、「予定に入っているギグ、どうしよう…」ということになって。そのときAkai Headrushのことを知って―98年くらいだったと思いますが―それがきっかけでした。2002年にBattlesを始めたときも、ループを使った試みを続けていました。元のアイデアは、初期のEPを聴くと分かるのですが、ループを使ってよりシンプルな形に分断するという手法で、ババババという短音をつま弾くようなサウンドをたくさん使用しており、ビッグで劇的な複雑さはありませんでした。それがJohn Stanierの演奏するドラム―いくらかミニマルでクリスプな演奏―にマッチしていました。Ableton Liveを使用するようになったのはその後です。私にとって、それは私がやろうとしていたことの延長にある、ロジカルな選択でした。 Battlesの1994年のEP C『ras 2』 とはいえ、あなたのサウンドは時としてかなり複雑です。結果にご自身が驚くということはよくあるのでしょうか?創作のプロセスを不可解なものにする一種の能力のようなものを楽しんでいます。ソフトウェアでは、新しいプラグインに出会い、チェーンに加えることで、プロセスにランダムな要素を加えることができ、先が読めなくなります。また、Pushでは、異なるスケールを選択したり、キーを固定にするかしないかなどさまざまな要素を選択できます。思いがけず不慣れで新しい状況に出くわすことで、再発見することができます。ペダルから離れてAbleton Liveに移行した理由は、Liveならある意味ペダルづくし、ペダルまみれになることができるからです。デジタル領域なので、次から次へとループし続けることができ、非常にたくさんのバリエーションを作成することができます。特に気に入っているループ・テクニックはありますか?サンプルをリサンプリングして独創性を出すのが好きです。たとえば、1つのオーディオ・ループを3つのトラック上で3つのクリップ・スロットにリレコーディングして、この3つのクリップ・スロット内でスタート・ポイントから再生できます。これが気に入っていて、この手法でたくさんのループを作成しています。まるでDJがビートジャグリングを行っているように聞こえますが、実はスピーカーをオン/オフするトリックと同じに過ぎません。3つのループ間(3つのトラック上にあるのはまったく同じサンプルです)を行き来して、そのスタート・ポイントが少しだけずれていると、すごくクールなダンス・リズムが生まれます。こうやってどんどん進めていくわけです。そしてさらに無数のプラグインを加えることができる。ライブで手持ちのクリップにこのテクニックを使用してみることをおすすめします。テクノロジーがバンドで中心的な役割を果たしていることにより生じる問題はありますか?テクノロジーが問題を生むことも、確かにあります。90年代にバンドで演奏を始めた頃、ツアーに出ていることが多くて、毎晩メンバーと過ごしていましたが、当時は新しい機材やコンピューターなどが氾濫する前で、いつもギター、ベース、ドラムの毎回単調なステージに飽きを感じ始めていました。ですから、テクノロジーがこうやって刺激を与えてくれて、私たちを新しい状況に置いてくれたのはうれしいことです。ただし、同時に孤立化も進みました。誰しも経験があると思います。クールなサウンドで先進的な音楽を聴こうとライブに行くと、ステージにはラップトップと1名のアーティストだけで、これなら家にいてステレオで音楽聴いていれば良かったな、と思ったことが。つまりテクノロジーには長所と短所がありますが、今の課題はあの親近感をどうにかして取り戻すことだと思います。これこそ、私たち皆が取り組んでいる問題です。 Battlesについて詳しくは、FacebookおよびWarp Recordsをご覧ください。Battlesライブについては、ツアー日程をご覧ください。

Loop:ミュージック・メイカーのためのサミット

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Loop:ミュージック・メイカーのためのサミット

Loopに参加しませんか ― Loopは、10月30日から11月1日までの日程でベルリンにて開催されるミュージック・メイカーのためのサミットです。世界各国から集まる400名の多種多様なミュージック・メイカーが、3日間にわたってパフォーマンス、トーク、インタラクティブ・ワークショップを行い、最先端の音楽、クリエイティビティ、テクノロジーについてのアイデアを交換します。Loopは、新しいアイデアについての共同研究、新テクノロジーの獲得、クリエイティブ・ツールの知識の研鑽、他の参加者からのインスピレーションの獲得を目的としています。トーク、パネル、ワークショップは日中に開催 Loopでは、Matthew Herbert、Robert Henke、Holly Herndon、Young Guru、Arca、Oneohtrix Point Never、Team Supreme、Daniel Miller、その他多数のアーティストによるトークやディスカッションに参加できます。James Holden、Electric Indigo、King Britt、Antye Greie-Ripatti、Jace Clayton、Dennis DeSantis、Money Markなどが参加するパネル・ディスカッションとテック・トークは、音楽、クリエイティビティ、テクノロジーの分野に関する幅広いトピックを扱います。参加者には、複数のアーティスト、デベロッパー、テクノロジスト、エデュケーターが導く楽器ハック、クリエイティブなマインドセット、インタラクティブな音楽制作テクノロジーなどを取り上げたハンズオン・ワークショップに参加する機会も与えられます。夜はコンサートとパフォーマンスを堪能 Loopの昼間プログラムに加えて、Abletonはベルリンを拠点とするエレクトロニック、デジタル、エクスペリメンタル・ミュージックとサウンド・カルチャーに捧げられたフェスティバル、CTM - Festival for Adventurous Music and Artと提携し、夜のプログラムを開催します。AbletonとCTMは共同で昼間プログラムのテーマと主旨を反映した一連のコンサートとパフォーマンスを提供します。プログラムは今後拡大 もちろん、Loopで開催されるプログラムはこれだけではありません。今後も順次追加拡大される予定です。Loop参加アーティスト、アクティビティ・スケジュール、ロケーションについて詳しくは各リンクをご覧ください。 チケット購入 Loop参加チケットは今すぐ購入申込が可能です。参加可能人数に制限があるため、チケット購入は抽選となります。チケット価格は250ユーロ(18~25歳のミュージック・メイカー向けチケット価格は100ユーロ)です。こちらのフォームにご記入の上、8月7日までにお申し込みください。申込資格は、音楽制作に関わりのあるすべての方に与えられます。作品の内容に関する制約はありませんが、実際に音楽制作を行っている方に限ります。また、健全かつ多様な音楽テクノロジー・コミュニティに対するAbletonのビジョンに合致するよう、グループの年齢および性別はバランスのとれたミックスとなるよう調整されます。注:トーク、プレゼンテーション、パネル・ディスカッション、ワークショップはすべて英語のみとなります。

Electric Indigo:ジャンルを超えたサウンド

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Electric Indigo:ジャンルを超えたサウンド

「これはジャンルについてだけではなく、世代についてでもあります」Susanne Kirchmayrは、Heroines of Sound Festivalについてこう語っています。「そして、それはより重要な意味をもつのです」Electric Indigo名義によるDJと制作で知られるKirchmayrは、エレクトロニック・ミュージックの試行の最先端にいる女性による革新を讃えるイベントの重要性について見解を述べるにぴったりの人物です。ベルリンとイスタンブールで開催されたこれまでのフェスティバルでパフォーマンスを披露し、3回目となる今回のフェスティバルのラインナップにもその名を連ねています。そのコメントは、Kirchmayr自身にも当てはまるものです。ウィーンのエレクトロニック・ミュージック・シーンを1980年代後半から牽引してきたKirchmayrは、ヒップホップやファンク、さまざまなカラーのテクノ、実験的なエレクトロニック・ミュージック、最先端のサウンド・アートとさまざまなジャンルを通過してきました。クラブやフェスティバルの招聘アーティストの常連であり、またサウンド・デザインにおける時空間的操作を探求する作曲プロジェクトや学際分野に携わるほか、デジタル・ネットワークおよび支援プラットフォームfemale:pressureの創設者でもあります。Heroines of Soundで最新作『109.47』を発表するKirchmayrに、グラニュラー・シンセシスの綿密なプロセスの詳細、彼女の長いキャリアがひとつの連続したつながりの一部であると説明するその理由について話を聞きました。Heroines of Sound 2014では『Morpheme』のパフォーマンスを披露されましたが、これは哲学者セイディー・プラントのスピーチのサンプルが核となっています。『109.47』にも同様に生まれたサウンドが使用されているのでしょうか?はい、ベーシックな素材として2つのソースを使用しています。ひとつはバロックオルガンで、手動でストップを半分だけ引き出してあるので息をするときのような音になっています。ストップが中途半端な状態にされているので、時折すっかり引き出されたり押し込まれたりされることがあり、それが作品内にクリックノイズとして現れています。もうひとつは、いろいろな物体を使用して、グランドピアノの木の部分や弦の部分を叩いた音です。これらのサウンド・ソースはどちらも非常にトラディショナルな音ですが、これをコンテンポラリなものに変化させるというのがアイデアにありました。作品作りに使用したツールは何ですか?Robert Henkeの Granulator IIと、Michael Norrisの SoundMagic Spectral、特にGrain Streamerと呼ばれるデバイスです。また、Spectral FreezingとSpectral DroneMakerも使用しました。『109.47』の抜粋の0:40~1:20部分では波の音のようなアンビエントが消えていきます。この部分がどのように生まれたかについて、少し詳しくお聞かせください。この作品はピアノ弦をピチカートでつま弾いた音を加工したサウンドから作成し、その後同じファイルを2種類の方法でグラニュラー加工しました。比較的グレインサイズが大きいので、スキャン設定をかなり極端な値にしても、サウンドの元のテクスチャが識別できます。サンプル全体は22秒で、グレインセクションはサンプルを+3000%でスキャンします。これだけですでにかなり特徴的になりますが、このサウンドに最も特徴的な効果はスペクトルをフリーズすることで、これでとげとげしい風変わりなサウンドになります。ここは、この作品のデモを聴かせた人たちの反応が一番よかったパートです。マルチチャンネル・サラウンド設定を試行錯誤したことで、このパートよりも、深海のようなドローン・サウンドの方がよりイマーシブになりました。オーディエンスやこの作品に対する理想的な設定や空間について何か具体的なアイデアはありますか?マルチチャンネル作品にはもちろん最適なリスニング・ポジションというものがあるので、コンサートを最高に楽しめるよう、できる限り自分がスイートスポットにいられるようにしています(笑)。真面目な話、ほとんどの場合オーディエンスのほとんどに空間的体験を提供できるようなセットアップを構築できています。サウンドの動きというより、大きく広がる空間を感じることができると思います。じっくり聴き入るタイプの作品なので、オーディエンスから大きな反応を得るということはあまりないのですが、パフォーマーとして、オーディエンスが夢中になっているかどうかは分かります。姿勢や、アイコンタクト、身振りなどで、オーディエンスが興味を持っているのか、魅力を感じているのかどうかが判別できるのです。ボディ・ランゲージから手がかりを得るというところに、DJイングと似ているところがありますね。ダンスフロアが満杯で大声を上げていれば、ずっと簡単に分かりますよね(笑)。これまでのすべてのプロジェクトの共存についてはどのようにお考えですか?すべて同じ分野に属するものだと思います。DJイングとまったく違ったものに感じられるかもしれませんが、私がDJイングで気に入っていたのはドラムンベースでしたから。最近はリズミカルでない音楽も作りますが、サウンドへの愛ははじめから変わっていません。テクノ・ミュージシャンの多くにも同じことが言えると思います。彼らはソングライターというよりもサウンド・デザイナーなのです。特定のサウンドをどのようにして実現するか、スペクトルと空間または空間とタイムラインの両方においてどのサウンドを置くべきか、これがテクノ・ミュージシャンの思考回路なのです。そこからある種のアヴァンギャルドなエレクトロアコースティック・ミュージックが生まれることはあっても。とはいえ、理解されにくいのは私にも分かります。1980年代に同じ経験をしましたから。私はファンク、ジャズ、ヒップホップDJからスタートしてテクノに転向したのですが、ウィーンではほとんど理解されませんでした。なぜかって、彼らにとってテクノとはファシストのマシン・ミュージックのようなものでしたから(笑)。彼らにとってはテクノはファンクの真逆にあるものでしたが、私にとって、ファンクとヒップホップの本質がそれでした。まだ未達成というチャレンジは?一番の課題は、最高にクールなテクノ・トラックを生み出すことですね(笑)。ループ・ミュージックで成功を収めることはできないみたいでが、少なくとも私がこれまで行ったDJのほとんどはループ・ミュージックがベースです。どうなんでしょうね、ひとつのアイデアで7分間持たせるという構成が私には難しいみたいです。実験的なサウンドや緩い構成により満足感を感じるのです。 Susanne Kirchmayrは、Abletonによるミュージック・メイカーのためのサミットLoopに参加します。Electric Indigoについて詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

Holly Herndon:愛の新しい形

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Holly Herndon:愛の新しい形

自身の作品と、異なる分野のアーティストの作品との間に興味深い結びつきを生み出すことのできるミュージシャンは希少です。音楽という領域を越えて、自身のイメージアップのための単なるジェスチャーとしてではなく、現実社会の問題に関与するミュージシャンとなるとさらにまれです。美的興味と政治的道義のバランスを取ることに成功しているアーティストのひとりが、Holly Herndonです。だからこそ、私たちは近年の彼女の活躍を喜ばしく感じています。最新アルバム『Platform』で、Herndonの圧倒のエレクトロニクスと幾重にもレイヤーされたボーカル・テクスチャは、これまで同様机上の規範やクラブのセオリーを回避しつつ、音楽以外の世界からもたらされたいくつかのラジカルなアイデアを組み込むことに成功しています。選択するコラボレーター、ビデオのイメージ、作品が扱うテーマを通して、Herndonは、文化的批評、未来の理想形、エレクトロニック・ミュージックのポテンシャルという点を結び、説得力のある全体像を作り上げています。 今回のHolly Herndonのロング・インタビューでは、エキサイティングなこれらのテーマに加えて、制作プロセス、独時のボーカル使用方法、興味深いASMRの世界について話を聞きました。 『Platform』のトラックの多くは、個別に識別可能な多数のサウンド要素と、ソングごとに独立したサウンド「イベント」から構成されています。この密度はどのようにして生まれたのでしょうか?私のライティング/制作は非常にプロセス・ベースで、過程において素材を生み出す面白い方法を探し出し、たくさんの素材を生成して、編集を加えてトラックを作り上げていきます。また、リミックスもかなり行います。何かを書いたら、それを細かく切り刻んで、リミックスして別の何かを生み出すのです。面白いことに、自分の作品のリミックスは大好きなのですが、他のアーティストの作品のリミックスは好きではありません。Interference, by Holly Herndonトラックのアレンジやエディットの傾向についてお話しいただけますか?ミキシングは、作曲やアレンジのプロセス後、またはプロセスとは独立して行われますか?それとも、同じプロセスの一部として?幅はもちろんありますが、多くの場合、ボーカル・パッチやパーカッション・システムなど特定のプロセスからスタートします。残り火から炎を作り上げる感じです。初期の段階でボーカルの表現と全体的なパレットを固めておくのが好きなのですが、主要なリズム・セクションは何度も書き直します。たとえば、トラックのBPM、ドラム・パターン、スイングが当初とまったく異なるものになるということはよくあります。「これ、ジャングルだったらどんな感じだろう…?あれ、元のヒップホップのスイング・ビートよりこっちの方が断然いいじゃない」といった感じですね。昔は、トラックをうまくまとめるのにかなりの時間をかけていました。おさまりが良くて分かりやすい曲にしなければいけないとプレッシャーを感じていたんです。でも、時間が経つにつれて、プレッシャーはすっかり消えてしまいました。持っている時間の90%を興味深い作業に費やした後、ふいに自信がなくなって、最後のハードルでそれをダメにしてしまうようなこともなくはありません。一定のジャンルにうまくはまる作品を作れば、自信を保つことは簡単です。何十年もの間認知されてきたジャンルに迎合したいという衝動を無視するのはとても大変なことだと思います。面白いことに、つい最近、初期の作品を聴いていて、あのときの私に今の知識があればよかったのに、と思ったことがありました。アイデアのいくつかは本当にクレイジーなものなのですが。ミックスはいつも最後に、だいたいMark Pistelと一緒に行うのですが、彼は私がセッションに持ち込む膨大な数のトラックの扱いがとても巧みなんです。ミックスもマスタリングも自分でこなすアーティストもいて、それはそれですばらしいと思うのですが、私は自分の作品とあまりにも長い時間を過ごしていろんなバージョンを耳にしてきているので、私の耳をクリアにしてくれるフレッシュな意見が必要なのです。このアルバムには、バラエティ豊かなボイスとボーカル・サウンドが使用されています。ボーカル素材に適用するテクニックや加工でお気に入りのものについてお聞かせいただけますか? 声は私の作品にとって重要なものです。私が構築する人工的な環境において、いかに歌声に生気を与えるか、その方法を模索するのが好きです。それはつまり、ボーカルを最前面に出して他とは別個の存在として扱うという一般的なポップ向けのミキシングを行わないことを意味します。これを受け付けない人もいますが、私にとっては、これこそ、テクノロジーへの自分のアプローチ、つまりテクノロジーは私たちに結び付けられ組み込まれてた私たちの一部であるという考えを具現化するものなのです。 年月を重ねるにつれて培ってきたテクニックがいくつかあり、それは環境によってそれぞれ異なります。SkypeやYoutube、その他ラップトップ上で瞬間的に録音したボイスを使用したり、他のボーカリストを登用したりするようになりました。他の人の声を扱うのはとても楽しいです。それぞれの独自性をもたらす特性を見つけ出すのが面白いですね。『Platform』には多数のコラボレーターがフィーチャーされていますが、全員が専業のミュージシャンというわけではありません。コラボレーターのアイデアや貢献により得られた、単独では実現しえなかったであろうものは何だと思いますか?どのコラボレーターも、私ひとりでは考えつかなかったであろうユニークなアイデアをもたらしてくれました。Mat Dryhurstは、コンセプチュアルな厳密さ、ユニークな制作テクニック、細部にわたる知識を提供してくれました。Metahavenは、この作品に非常に大きな影響を与えた政治的切迫感、視覚的言語、概念的フレームワークをもたらしてくれました。コラボレーション・トラックのひとつ『Lonely At The Top』には、「ASMRのアンバサダー」Claire Tolanの声がフィーチャーされています。この曲が生まれた経緯と、曲のシナリオの意味についてお聞かせください。ASMRに興味を持ったのは、ネットでこの情報に触れ、人々がオンラインで有意義かつフィジカルにつながる方法だという点に魅力を感じたのがきっかけです。人々がこういったビデオを公開し、ときには匿名で、そして多くの場合無償で互いに癒やしを与えているということがとても素敵で、興味深いことだと思いました。私のパートナーがClaireにTransmedialeで出会い、そのつてで紹介してもらいました。彼女はベルリンでASMRのラジオ番組を担当しているので、この分野について尋ねるのに最適だと思ったのです。私たちは、ASMRの美学を反映させたサウンドプレイを作成しつつ、語り口を人口の1%に向けた批判にしたいと考えました。この記事には、富裕層が、自分たちをその富だけでなく与えられた機会をも得るにふさわしい存在であり、あたかも自分たちが豊かになる遺伝子を持つ存在であると考えているということが書かれてあります。これは、この世界が直面しているおぞましい不均衡を理解し、鏡に映った自分の姿を直視するための一種の対処メカニズムなのです。そこで、選ばれし者たちであると思い込んでいるこの人々に対するASMRのセラピー・セッションを作成すれば面白いと私たちは考えました。人々に現在の力構造を継続させている責任を取らせる必要があると考えたのです。ここでは具体的にこの1%の人々をターゲットとしていますが、私たち全員、少なからずこの状況に対して責任があります。このことは、ClaireがFaderのインタビューで鋭く指摘しています。「もちろん、対処メカニズムと特権の正当化に関するこの研究は、私たち全員にある程度当てはまるものです。私たちの生活には、こういった超富裕層の「連鎖」と同じモデルで生み出されたダブルバインドがあふれているのです」この作品をエロティックなものと感じる人もいれば、ミソジニー(女性蔑視)に対する批判と捉える人もいるでしょう。しかし実際のところは、特定のジェンダーを意識したものではありません。今後一緒に仕事をしてみたいと思う、尊敬するアーティストは誰ですか?たくさんいます!マイケル・スタイプと仕事をしてみたいですね。彼は南部出身で、とても独特な声の持ち主です。今後の南部のサウンドがどのようなものになるのか興味があります。チャイナ・ミエヴィルも好きです。彼の著作は非常に音質的に豊かだと思います。彼の作品のサウンドトラックを制作したり、一緒にシナリオを書けたらいいなと思います。Metahavenデザイン・スタジオとのコラボレーションで制作された『Interference』のビデオのイメージとテキストは、個人的および政治的もつれについて取り上げているように思えます。『Chorus』と『Home』は、システマチックな監視に対する個人の脆弱性の問題を扱っています。今回の新作アルバムは、ご自身の政治的道義における進化と、それを表明することに対するより強い意欲を表すものなのでしょうか?最近の最も強い関心事は何ですか?また、こういった事柄は、あなたの音楽そしてアーティストとしての生活にどのように影響を与えていますか? Holly Herndon – “Home” このアルバムは、間違いなく私の政治的道義の進化といえるでしょう。まさにおっしゃるとおりです。Metahavenはこの考えに大きな影響を与えています。彼らは第二波フェミニズム運動のスローガン「The Personal is Political」(女性の抑圧は個人的な問題ではなく、政治的な問題である)を、より現代に即した「The Personal is Geopolitical」(個人的な問題ではなく地政学的な問題である)と変更しました。私たちの世代は、ジェンダーと人種の不平等、所得格差、環境問題、政府の行き過ぎなど、おびただしい量の問題に直面しています。『Platform』の背景にあるアイデアは、特定の処方箋を出すことではありません。それはともすると責任逃れになりかねません。Benedict Singletonはしばしばプラットフォーム構築の必要性について語っています。アルバムのタイトルはここからインスピレーションを得ました。ファースト・アルバム『Movement』のリリース時、ツアー・アーティスト/ミュージシャンのグループに招かれました。すばらしい名誉で、今でもとても感謝しています。ここ数年間で気付いたのは、フェスティバル/パフォーマンス/イベントは、コンテンツやキュレーションという観点からだけではなく、現実からの逃避を提供しているという点でも非常に似通っているということです。この衝動を理解し、時として楽しむこともある一方で、逃避をデザインするのではなく、現代の状況からの脱出をデザインするとしたらどうなるのだろうと考えるようになりました。この考えは、理論家Suhail Malikに大きく影響を受けています。彼は現代芸術の循環構造からの出口戦略について書いています。これは、批評としての優れた機能を持ちながらも、なぜか現代芸術自体の構造への漸進的変化(バインドにつながる)として現れることはありません。芸術作品、音楽、コンサートが、私たちが逃れようとしている人生の一部に分に代わるものに関係しているとしたらどうでしょう?それが無味乾燥で退屈なものである必要はありません。熱狂的できらびやかなものであるかもしれないし、そうであって欲しいものです。私は、人々が現在の地平線を越えた人生を思い描くための新しいファンタジーを生み出す役割を、音楽が果たすことができるのではないかと考えています。愛の新しい形、生きることの新しい形です。人々がその作品で言及するすばらしい音楽の多くは、こういった種類の環境や変化を得ようと奮闘してきましたが、それでも私は時々、こういった作品からきっかけとなるサウンドを得ることに喜びを感じる一方で、私たちは、これらの文化、新しい可能性やアーキタイプの背後にある真の論点をつかみ損なうという危険にさらされているのではないかと心配になります。自分が自分の作品でどれだけのことができるかについて現実離れした考えは持っていませんが、機会があるうちにそれを活かして、私の活動のあらゆる側面でこれらの対話や実験をスタートさせるつもりです。誰かがこれらに興味を抱くことを期待してはいませんが、私には興味深いことなのです。Holly Herndonについて詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

Live 9.2がリリース

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Live 9.2がリリース

Ableton Live 9.2が公開されました。この無償アップデートにはLiveおよびPushの主要な機能向上と機能追加が含まれており、Live 9をご所有のお客様全員に対してダウンロード配布中です。新機能について詳しくは以下をお読みください。 レイテンシー補正 Live 9.2には、レイテンシー関連の機能向上がいくつか追加されています。Max for Liveデバイスやサードパーティ製プラグインのレイテンシーがさらに低下。また、オートメーションがレイテンシー補正に対応しました。ワープ機能の向上、Tuner、Max 7など Live 9.2では、Liveのオーディオ・ワーピング・エンジンにいくつかの機能向上が追加されています。[Complex]モードおよび[Complex Pro]モードでのトランジェントはよりパンチのあるものになり、強拍検出機能は向上し、ワーピングはより正確になりました。新しい[選択対象をワープ]コマンドでは、サンプルの選択部分を指定の小節長さにワープさせることができます。その他数々の機能向上に加えて、Live 9.2では新たに便利なデバイスTunerが追加されたほか、Max for Liveは最新かつ最もパワフルなMaxバージョン、Max 7をベースとしています。 LiveツアーPushの64パッド・モード、無償Pack Live 9.2では、64パッドすべてを使用してドラムをプレイできるようになりました。また、ステップ・シーケンシング用に16パッドにすばやく切り替えることもできます。すぐに使い始められるよう、64パッド・モードがもたらす機能を最大限に活用できる無償Packをご用意。Rack5つ分に匹敵するハイクオリティのドラム、パーカッション、ループ、ワンショットのサンプルを提供します。64 Pad Labは、Pushをご所有のお客様だけでなく、Liveユーザーも見逃せない無償Packです。64 Pad Lab無償PackをダウンロードMad Zachが64 Pad Lab Packを解説 64 Pad Lab PackはたぐいまれなフィンガードラマーMad Zachが手がけており、彼のPushパフォーマンス・ビデオを見れば、64パッド・モードでのPushの可能性が一目瞭然となることでしょう。新作ビデオの中で、Mad Zachは64パッド・レイアウトでのプレイの方策、個々のサウンドの微調整、パンチのあるドラム・サウンドを得るための制作におけるヒントを、64 Pad Lab Packをベースに紹介しています。Pushの機能がさらに向上 Live 9.2では、Pushパッドのアフタータッチ機能が向上し、Liveの主要ライブラリ・サウンドの多くにアフタータッチ機能が追加されています。さらに、Pushのタッチストリップをモジュレーション・ホイール・コントロールおよびピッチ・ベンドに使用できるようになりました。Live 9.2は、Live 9をご所有のお客様全員に対してダウンロード配布中です。Live 9.2リリースノートを読む

ZenPad Waterworx Packで、アクアティックなサウンド・デザインを体験

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ZenPad Waterworx Packで、アクアティックなサウンド・デザインを体験

河川、海、滝、湖の雰囲気にインスパイアされたEarthMomentsの最新Live Packは、400を超えるワンショット・サンプルとループから構成されており、流れる水のヴァイブを作品に使用したいプロデューサーやサウンド・デザイナーに最適です。心をつかむギターのライン、レインドラムのリズム、アンビエンス、流れるようなシンセのアルペジオなど、ZenPad Waterworxは、水中で録音されたパーカッション・サウンドのセレクションを提供します。特殊な水中マイクを使用してキャプチャされた美しい音色と奇妙なレゾナンスが、独創的で多様なこのサウンド・コレクションの特徴です。ZenPad Waterworx by EarthMomentsの詳細と無償デモ版のダウンロードはこちらから。