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アーティスト

Soundwalk Collective: ソニック・ノマド

そこをさまよう旅人と同じく、音の世界は、それ自体が命を持ち常に変化する存在です。場所、領域、地勢をサウンドで捉えるには?場所は、そこに発生する音によってどれほどまで定義されうるのか?そこに住む者の言葉、歴史、音楽により形作られるサウンドは重要なのか?そして、そこでマイクを手にする者が、マイクを向ける方向とは?

ベルリンとニューヨークをベースに活躍する国際的なトリオ、Soundwalk Collectiveは、レコーディング、ライブパフォーマンス、インスタレーション、ラジオ劇、マルチメディアのプレゼンテーション、本、ビデオの分野で、これらと関連するテーマに10年以上にわたって取り組んでいます。彼らのサウンド・ワークは遠く離れた世界各地への旅で集められたフィールド録音から構成されており、情報と抽象芸術の間で微妙な均衡をとっています。実際の録音内容と現実を反映した音の断片から形作られた音は、変化する物語風のランドスケープをさまよう、イマーシブなオーディオの旅として結実します。

SoundwalkメンバーのKamran Sadeghiに、Collectiveの着想、作曲、作品の発表方法について話を聞きました。

Soundwalk Collectiveの構成を教えてください。

創始者のStephan Crasneanscki、Simone Merli、そして私Kamran Sadeghiの3名です。皆さまざまなバックグラウンドを持っており、私たちの経験とさまざまなアプローチが組み合わされ、作品が形成されていきます。すべてはこのコンセプトから始まっており、私たちの作業は主にフィールド録音をベースとしたもので、特定の地域を対象としています。

バックグラウンドについてお話しいただけますか?

私のバックグラウンドはエレクトロニックミュージックで、若い頃はインスピレーションでもありましたが、その後はアバンギャルドやジャズといった音楽に傾倒するようになりました。そこから音楽テクノロジーに凝り出し、1年半学んだ後、レコーディング・スタジオを開設しました。その後、美術やサウンドアート、生成的でベクターベースのサウンドやイメージ作品が主のビジュアル要素にも取り組むようになりました。なので、サウンドだけ、イメージだけを扱っていたのではなく、パフォーマンスやインスタレーションを行ったり、ニューヨークのサウンドアートギャラリーで働いたりもしました。今はそれらすべてを少しずつ行っているという感じですね…ええ、それが私のバックグラウンドです。

他のお二人は?

Stephan Crasneansckiはコレクティブの創始者です。アイデア、コンセプト、コラボレーション、目的地などは、彼がすべて考えます。一度旅に出ると、3カ月にわたってこれらのエリアでサウンド録音を行います。彼はこの面でかなりのリサーチを行います。彼のバックグラウンドは美術史や芸術なんです。Simone Merliはサウンドアートが専門で、私たち3人、私たちの世界、外の世界をつなぐ橋となっています。彼はすべてを貼り合わせる接着剤のような存在です。コンセプトからパフォーマンスまで、彼が仲立ちとなり、コレクティブとしての私たちの活動を可能にしています。

プロジェクトの起点となるのは何ですか?

私たちの活動はすべて、場所、人、旅から始まります。音楽用語や方向性はまったくといっていいほど関係ありません。短波ラジオやフィールド録音、偶然聞こえてきた音、古いSPレコードなど、いろんな音を幅広く録音します。

たいてい、非常に厳密な構成に従って作業を行うので、録音は何百時間分にもなり、これらを分類し、タイトルを付け、カットし、フォルダーに整理し、フォルダーを親フォルダーに整理する必要があります。終わりのない構成なので、作曲する段階になったら、それがレコーディング用であってもパフォーマンス用であっても、旅や場所のオリジナルの構成を保つように心がけています。作品を作っているときはそれが継続するように努めています。

Medeaプロジェクトはこの好例でしょうか?

はい、その通りです。この作品は、根本的には地図なんです。Medeaでは、まずトルコからスタートし、黒海の周りを移動しました。すべて実際の旅の構成が元になっています。ライブ演奏では、この枠組みでの時間、場所、特定のインスタンスをベースとするグリッドベースの構図を使用しています。

技術的にはどのような仕組みなのでしょうか?サウンド素材を集めるのが起点で、パフォーマンスやインスタレーションが終点ということになるでしょうが、その間ではどのようなことが起こっているのでしょうか。

そうですね、まず基本的な構成を決めて、どのような素材が手元にあるのかを見極めます。その後、このアレンジから最も優れた部分、つまり、音楽的なクオリティを持つ部分や完全性を有した物語的なクオリティを持つ部分を抜き出していきます。それから、これらを別々のチャンネルでアレンジしていきます。私たちのうち、ある者はボイスを、別の者はラジオ録音を、また別の者はフィールド録音の作業を行いますが、どれも同じ場所、たとえばトルコで録音した素材です。それが終わったら演奏を始め、素材のマルチチャンネル録音を行います。

それはつまり、ある程度の範囲内で即興録音を行うということですか?

そうです、アレンジ用の素材を生成するためです。たとえばアレンジメントビューで動きを描画する代わりに、これらの要素をアレンジから抜き出してライブで演奏してから、より自然な動きやバリエーションとしてアレンジに戻します。

皆さんの作品には、どれも必ずビジュアル、映画的、写真的要素があります。どのようにしてこれらをまとめるのでしょうか。また、音の要素とビジュアルの要素の関係はどのようなものなのでしょうか。

Stephanは写真家で、よく撮影も行っていますが、基本的に私たちは移動中の行動すべてを記録するようにしています。ときには、誰かに同行してもらい、旅の記録を書き留めてもらうこともあります。ビジュアル面は、実際のサウンドよりも抽象的になります。実際にイメージを使用し、それを楽譜と見立てて制作した作品があります。砂漠だったんですが…

どの作品ですか?

「Empty Quarter」という、オマーンとイエメンの間の砂漠で生まれた作品です。私たちはそこで3カ月にわたって、短波ラジオとスキャナーを使用し、会話や音楽など砂漠の真ん中で耳にした音を録音しました。

ビジュアルの側面は、内的なものから、他の人々とのコラボレーションへと変化しました。たとえば、モスクワのArma17でも行った「Berghain」という朗々とした作品では、クラブ内の人々のポートレート写真を撮り、ソース素材として使用しました。また、私はベクターベースのビデオが専門なので、Stephanが捉えたイメージを取り込み、サウンドと連動するこれらのイメージに対するトリガーを作成して、リズミカルなバーチャルコンポーネントを作成します。実のところ、ビジュアル部分は私たちにとっていつも苦労の種です。どういう展開になるのか見えないし、だからといって外部によるイメージや平凡なベクターベースのビデオに頼ることもしたくないですから。

皆さんのプレゼンテーション、インスタレーション、ディフュージョン、パフォーマンスの多様性についてご説明いただけますか?

これは大変です。ひとつのものに固執することなく、常に新しい試みを行っているので、自分たちに苦労を課しているようなものです。同じく、スタジオも常に変化しています。一箇所にとどまることがないですし、セットアップを常時変更しているからです。また、パフォーマンスやインスタレーションのたびに、会場の制約に合わせたカスタマイズを加えています。

(会場に)「私たちの内容はこれです。この会場で実現可能であればやりますが、そうでなければやりません」などとは言いません。たとえば、ライブパフォーマンス込みのインスタレーションや、あるいはインスタレーションだけなど、会場とロケーションに合わせてカスタマイズを行います。New Museumでの「The Passenger」では独自のダブプレートを作成してターンテーブルで自動再生させ、ベニスのビエンナーレではビデオとサウンドのディフーションだけを行いました。つまり、作品と会場の要件により大きく異なるということです。

先日、Club Transmedialeで新作を発表されましたね。

Club Transmedialeでは、「Killer Road」という作品を上演しました。ベルベット・アンダーグラウンドのニコの詩(未公開のものを含む)を読むパティ・スミスの声をフィーチャーしています。この作品では、パティ・スミスとパフォーマンスを行うというのが当初のアイデアでしたが、最終的にフェスティバル用に作品を調整する必要がありました。(ビデオアーティストの)Lillevanに依頼し、ビジュアルを制作しました。私たち自身はサウンドブースの裏にいてサウンド・ディフュージョンのようなことを行い、素材を再生して、いくつかの要素にEQをかけて分離させます。この作品は制作にほぼ3年かかったのですが、絶対に公開したいと思っていました。だからこそ、妥協を許しませんでした。制作やコンセプトは、ステージ上に姿を現すよう努めることよりも、ずっと重要で強力な要素なのです。

メンバーはステージには立たないし、ステージ・プレゼンスも実質的に皆無なので、ビデオには、炎、熱、光といった感覚…太陽のようなイメージを求めました。当初は、太陽の作品で有名なOlafur Eliassonとのコラボレートを希望していました。

しかし結局環境は変化するので、そこに作品をはめ込み、試行して掘り下げていくことになります。私たちは毎回異なることを行っています。それは神経をすり減らすことでもありますが、最後の最後まで私たちを押し上げてくれることもあります。こういったことは、作品を通して学び、体験していくものだと思います。素材は一定でなく、シンセでもません。できることには終わりがないのです。


Soundwalk Collectiveのウェブサイトでは、その他の記事、サウンドやイメージをご覧いただけます。

掲載日 2014年3月27日 / アーティスト

Ableton

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