Free Stuff Friday: メロトロン、モジュラー・ベース、Megaloop

今週も、Abletonコミュニティが提供する無償ダウンロードから選りすぐりのアイテムをご紹介。今回は、ビンテージからモダンなサンプラー、ベース・サウンドからモジュラー・シンセ、クリップのマッシュアップ用Max for Liveデバイスまで、さまざまなツールをお届けします。
魅惑のメロトロン

コンピューターベースのハードウェア・サンプラーの登場は1980年代を待たなければなりませんでしたが、あらかじめ録音された素材を再生するというアイデアはそれまでにもありました。60年代に登場したメロトロンは、鍵盤とテープに録音したサウンドを組み合わせた楽器です。鍵を押すとテープが再生され、テープ速度(ピッチ)はキーごとに調整されていました。メロトロンの「フルート」サウンドは、ビートルズの名曲「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に使用されていることでも有名です。
ご想像のとおり、メロトロンは音程の調整が難しく、またテープの劣化も問題でしたが、今では独特のビンテージ感を醸し出すこういった特徴に魅力を感じる人も多数です。ミュージシャンでありチュートリアル作家のMadeleine Bloomは、オリジナルのメロトロンをサンプリングし、Mellotron Instrument Rackとして一連のサンプルを彼女のウェブサイトSonic Bloomで公開しています。Sonic BloomのRackには、クラシックなメロトロン・サウンドのマルチサンプルに加えて、これらのクラシック・サウンドに新しい方向性をもたらすカスタムのエフェクト・セットアップも含まれています。
Sonic BloomでMellotron Rackをダウンロード
モジュラー・シンセ再熱

かつては研究者、大学、そして裕福なコレクターのみのものだったモジュラー・シンセですが、ここ10年間、特にユーロラック規格のモジュラー・シンセがルネッサンスとも言える時代を迎えています。大規模メーカーや小規模専門店から独創的な新しいモジュールが発表され、個性的なハードウェアが多数出回っています。昨年公開されたドキュメンタリー「I Dream of Wires」はこのモジュラー・シンセの再熱をテーマに、モートン・サボトニック、トレント・レズナー、カール・クレイグ、ゲイリー・ニューマンなどのインタビューから構成されています。
このフレーバーをLiveにも採り入れたくなりましたか?サンパウロのSpektro Audioのサウンド・デザイナーが作成した無償Live Pack「Wired Bass」は、モジュラー・セットアップから数オクターブにわたりマルチサンプルされた10のベース・インストゥルメントを収録しています。
Wired Bassをダウンロード
ループだけではありません

フォロー・アクションは、Liveでのクリップのシーケンス作成に不可欠なツールです。これをさらに一歩進めたJon BenderrのMegaloopは、ステップ・シーケンサーと、最大8つのクリップを同時にマッシュアップできる高度なシーケンス順序オプションを含んでいます。創造力をかき立てるこのMIDIエフェクトを使用すれば、あなたのシーケンスがよみがえります。
Megaloopをダウンロード