Live 9のConvolution Reverb:空間をシミュレート

Live 9 Suiteのリリースにあわせて登場したConvolution Reverbは、サウンドに新たな空間をもたらす新デバイスです。Convolution Reverbについての新ビデオ、そして畳み込み演算についてのAbletonサウンドデザイナーChristian Kleineほかによる説明をご覧ください。

LiveのConvolution Reverbを使用するのにその仕組みについて知っておく必要はありませんが、それが興味深い処理であることには間違いありません。コンボリューションリバーブは、現実世界の空間からサンプリングされたインパルス・レスポンス(IR)データを元に、空間の反響をデジタルにシミュレートします。「実空間や実際のハードウェアの雰囲気をキャプチャしてコンピューターで再現できるのはコンボリューションリバーブだけです」AbletonサウンドデザイナーのChristian Kleineはこう説明します。「コンボリューションリバーブでは、さまざまな空間のリバーブに簡単にアクセスでき、その上微調整することができます」

ハダーズフィールド大学のAlex Harkerとのコラボレーションにより生まれたLive 9のConvolution Reverbは、みずみずしく自然なサウンドをもたらすゼロレイテンシーを提供します。Convolution Reverbには、さまざまな実空間、ビンテージハードウェア、実験的サウンドなどを含む、プロの音響技術者による200を超えるIRが収録されています。Christian Kleineも、ビンテージリバーブプレート、スプリングリバーブ、テープディレイなどの希少なインストゥルメントやエフェクトのIRを提供しています。

Live 9のConvolution Reverbに含まれるConvolution Reverb Proは、EQ、ダンピング、モジュレーションなど、さらなるオプションを提供しています。「Convolution Reverb Proのリバース機能は注目です」Christianはこう話します。「元のIRに変更を加えてまったく新しいものを作成し、そのデザインを新しいプリセットとして保存できます」Convolution Reverb Proでは、初期反射音のIRと後期反射音のIRの2つを組み合わせて、複数の空間の要素を組み合わせたハイブリッドサウンドを作成することもできます。

Live 9のConvolution ReverbにはIR Measurement Toolデバイスも付属しており、独自のIRを作成できます。IR Measurement Toolを使用してお手持ちのハードウェアを完全にサンプリングすることも、オーディオファイルをConvolution Reverbデバイスにドラッグ&ドロップして使用することも可能です。可能性は残響空間に限りません。さまざまなサウンドや新しい空間を自由に試してみましょう。