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Archie Pelago:クリエイティブ・コレクティブ

Archie Pelago in the studio

Archie Pelagoの音楽を聴けば、通が揃うニューヨークのクリエイティブ・サークルでこのトリオが評判となっている理由が分かるでしょう。ジャズ、ニューミュージック、エレクトロニクスの技巧的な混合からは即興の純粋な喜びがにじみ出ており、しばしば誤用される「フュージョン」の本来の意味を存分に示しています。

AbletonはArchie Pelagoの本拠地ニューヨーク・ブルックリンにCosmo D(Greg)、Hirshi(Dan)、Kroba(Zach)を訪ね、スタジオそしてステージでのクリエイティブなコラボレーションの方法について話を聞きました。

チェロ、サックス、トランペット、DJイング、エレクトロニクス – どうしたらこれらすべてを上手くまとめることができるのでしょうか?

Cosmo D:チェロは子供の頃から弾いていて、その後でAbleton Liveを使い始めました。即興にはずっと興味があったのですが、チェロとLiveの相性はとてもいいんです。徐々にこの2つは融合し、非常にオーガニックなものになりました。

Kroba:自分のサックス・サウンドのスペクトラムを広げる手法をいつも模索していました。以前はエフェクト・ペダルを使用していたのですが、GregからAbleton Liveを紹介されてからは、これだけ使用しています。エフェクト・ラックとしてだけでなく、リアルタイム・ルーピング、リサンプリング、複雑なMax for Liveなど、何にでもLiveを使用しています。Liveを使用することで、それまで不可能だったサウンドや音色構造をプレイすることができます。

Hirshi:私はトランペットを学びました。今でもレコーディングでは演奏しますが、最近はDJを重点的に行っています。一番興味をそそられるのは、自然かつ自由に新しい手法を試すことができ、オーディエンスに反応できることです。私にとって、これは他の楽器を演奏するのとまったく同じ感覚です。

こういったすべての要素を、技術的にはどのようにして融合させているのですか?

Kroba:それぞれ、ラップトップにAbleton Liveを入れています。HirschiのコンピューターにはDJイング用のSeratoも立ち上げていて、The BridgeでAbleton Liveと同期させています。その他2台のLive用コンピューターはテンポ同期するようHirschiのシステムにMIDI同期でつないでいます。HirschiがSeratoのトラックをスタートさせるとそれがマスターテンポとなり、3基のAbletonシステムすべてが同期します。

Hirshi:すべてのオーディオ信号はこのDJミキサー(Rane Sixty-Eight)を経由します。ここで、Serato/Liveシステムの出力用のチャンネルと、Cosmo DとKrobaのAbleton Live出力用のチャンネルを分けます。

Cosmo D:プレイしているときは、各々がクリップのスタートや新規クリップの録音をリアルタイムで行います。拍が合っていなければならないので、それぞれのコンピューター間のMIDI同期が非常に重要になります。クリック音は使用していません – 私たちに聞こえるのはオーディエンスと同じ音楽です – が、この「体内メトロノーム」を共有しているので、安心してインプロビゼーションが行えるというわけです。

Archie Pelagoのセットアップは、Seratoに同期する3台のAbleton Liveシステム、Push、その他のコントローラーですね。

さまざまなコントローラーをLiveと使用されているようですが。

Cosmo D:はい、これらは、Liveを他のアコースティック楽器と同時にプレイするのに重要となります。Krobaと私はどちらもKeith McMillenフットコントローラー(12ステップ)を使用しています。主にmAbleton Liveのセッションビューを進めたり、プレイバック用にチェロやサックスをオーディオ・クリップとしてその場で録音するのに使用しています。

他にも、Liveのエフェクトのコントロール用に各自がLemurとiPadを使用しています。iPadコントロール・レイアウトは最大2ページ程度に制限して、可能性の幅を広げすぎて見失わないようにしています。私たちのセットアップは、一見複雑に見えるかもしれませんが、実際にはとても効率のよいものになっています。

先ほど「リサンプリング」という話が出ましたが、サックスやチェロの音をリアルタイム録音し、ループ化して、オーディオ・ループとしてプレイバックするということでしょうか?

Cosmo D:はい、その通りです。たとえば、チェロを演奏するとき、信号はオーディオ・インターフェース(Motu MicroBook II)からLiveのセッションビューの1チャンネルに直接送られます。このチャンネルのオーディオ出力は、録音用に準備している別のチャンネルの入力にルーティングされています。フットコントローラー(MIDIアサイン・モードに設定されている)の1つのボタンを、録音チャンネルのトラックローンチ機能に割り当てています。つまり、チェロを演奏している間に、選択されているクリップ・スロットへの録音を開始できるのです。クリップは、あらかじめ設定しておいた長さで録音されます。また、同じフットコントローラーのペダルを使って、録ったばかりのクリップのプレイバックを開始させることができます。

Ableton Pushをセットアップに取り入れたとお聞きしました。使用感はいかがですか?Pushはどのような役割を果たしているのでしょうか?

Hirshi:Pushは、サンプルのトリガー、ステップ・シーケンサーを使用したビートメイキング、クリップのスタートに使用しています。以前はあまりAbleton Liveを知らなかったのですが、去年からPushで演奏することが増え、Liveにも詳しくなりました。今ではセットアップの中心的存在です。

Kroba:Pushはまだ導入したばかりですが、サンプラーとして使用してみたいと思っています。ティーカップをサンプリングしてサウンドをドラムキットに入れてパーカッション楽器を作成し、Pushの提供するさまざまな機能を活用して演奏することができたら面白いと思うんです。オーディオ録音を音楽アイデアにカエル非常に直感的な方法だと思います。

Cosmo D:一番面白いと思ったのは、私たち自身では見つけることのできなかった新しい扉をPushが開いてくれるという点です。PushでサウンドやRackを演奏すると、普段なら気付かないようなエンコーダーやノブのパラメーターが必ずあるんです。こういったパラメーターを操作すると、あっという間に素材がエキサイティングな新しいものへと生まれ変わります。マウスとスクリーンだけで演奏するときよりも、より直感的で、より型破りで、より過激な方法で手持ちの録音素材をプレイすることができるのです。私たちは、素材をどんどん加工することをためらいません。シンセ、ドラム、独自に録音したインストゥルメントと、対象を限定しないでどんどんやってしまいます。音楽素材を演奏する新しい方法として、これはとても興味深い手法だと思っています。

ソングライティングはどのような形で行っていますか?ジャム演奏にエディットを加える方法ですか、それともより一般的な方法でしょうか?

Kroba:特定のやり方があるわけではなく、いつも新しい試みを行っています。あるときは皆で集まってシンセ・パートを一緒に作成したり、またあるときは私が自宅でコード進行を録音し、それをCosmo Dに送り、彼がそこに何かを重ねたり、Hirschiが地下鉄の中でiPadを使用して作成したドラムを元にリハーサルでジャム演奏したりします。

リアルな楽器が私たちには重要です。チェロ、サックス、トランペット、クラリネット、フルートといった自分たちの楽器のほかに、シタール、ベル、バイオリン、カズーや、おもちゃ、ティーカップなどをパーカッションとして使用したりします。基本的に、触れられるもので面白い音がでそうなものなら何でも使用します。

Cosmo D:それぞれのリミックスとトラックにはその曲独自のストーリーがありますが、民主的なプロセスであることにはどれも変わりありません。3人全員がそれぞれの素材をプロデュースし、アレンジし、ミックスします。こうすることで、同じクリエイティブなレベルでの議論がしやすくなります。いつもオープンな話し合いを行っています。

スタジオで制作したものをステージ用にどのように変換させていますか?

Cosmo D:昔は今ほど柔軟ではありませんでした。まず、トラックの一番重要な部分(ビート、ベース、ドラムなど)を識別し、それ以外を取り除いて、ステージでのライブ演奏を加える余地を残します。パートの長さを変更して構成を変えることも多いです。その後、リハーサルしてみて、このベース(「ダブ」)が思ったとおりなものどうかを確認します。まあほとんどの場合、1回目は期待外れな仕上がりなんですが(笑)。満足できるまでAbleton Liveで構成に手を入れていき、さらにパートを変更してみます。Pushをセットアップに加えてからは、ダブは以前ほど複雑でも退屈でもなくなりました。アレンジにどんどん手を加えたり、HirshiがPushを使用してリアルタイムでトリガーできるようごく小さな部分をエクスポートしたりしています。曲のフローや構成をいつでも変更できるので、以前に比べてステージでの自由度も上がりました。

Hirshiさんは、他のアーティストのループやサンプルをステージ上でミックスされていますよね。取り込むタイミングや、どれを取り込むかという判断はどのように行っているのですか?また、他のトラックと自分たちの素材とのバランスはどのように図っていらっしゃいますか?

Hirshi:もちろん、どのトラックとどのトラックがマッチするかは事前に考えてはいます。でもステージ上ではその場で自由に考えていろんなことを試しています。オーディエンスにどう反応するかという感覚を鍛える必要があります。オーディエンスがもっと私たちのトラックを聴きたいと思っているよう感じる時があれば、ミックスされたトラックを望んでいると感じる時もあります。ときにはまったく予想外のものを聴かせて、オーディエンスの反応を見ることもあります。

Cosmo D:この意味では、Hirschiはディレクターであり、指揮者であり、ステージ上のMCでもあります。テンポと方向性は彼が決めます。ときどき、彼は私たちをも驚かせるようなことをするんです。2人して彼を見て、「本気かよ?ここからそこに行くか?こっちは今これやってる最中なんですけど?仕方ない、じゃあっちに移るか!」みたいな感じで。彼の動きにうまく反応することはなかなかの挑戦なんですが、結果として、いつまでも新鮮でエキサイティングなステージになっています。

Hirshi:そうはいっても、やりたい放題やっているばかりではないんです。音を詰め込みすぎないようにして、GregとZachが活躍できる音のステージを提供するよう気を配っています。

たとえばHirshiさんがトラックを別のキーでミックスしているときなど、楽曲間のつながりはどのように処理していますか?

Kroba:私はDJとして活動していたこともあり、DJカルチャーには長い間注目していました。なので、2つのトラックをミックスすることから生まれるこの種のマルチトーナリティを感覚として理解することができているんだと思います。この不調和は必ずしもすぐさま解消する必要はないと思うのです。代わりに、この側面を楽しむこともできます。ときに私は、少しの間メロディを演奏し続けてから、長い時間をかけてフェードさせてこの緊張感を楽しむこともあります。

Cosmo D:私たちにとって、それはゲームのようなものです。Dan、Zach、または私のいずれかが生み出した、私たちの目と耳の前で展開される音楽的なタスク。私にとってこのゲームのカギとなるのは意識です。バンド仲間と自分が何をしているのかということを常に意識しています。ミックスに加えようとしている曲を知っていることがほとんどなので、どこにグルーヴが来るのか、調性がどうなっているのかを把握しています。ですから、だいたいどちらの方向に行くべきか分かっています。それまでのジャム演奏やコンサートでどうやってそこに到達したか分かっているので、今回また同じ道をたどってそこに行くのか、あるいは今日は別の道を通っていくのかを決めます。

こういった曲間のトランジションを実現するために使用している特定のエフェクトやテクニックはありますか?

Kroba:はい。言うまでもないですが、スタンダードなツールに高域を徐々に排除していくローパス・フィルターがあります。他にも、私はクリップをリアルタイムでトランスポーズすることもあります。現在再生中のクリップがCメジャーで、次のトラックがDメジャーである場合、Liveでクリップを1ステップ上にトランスポーズするんです。こうすることで、調は次のトラックと同じになりますが、内容自体はそのままなので、それを参考に2つを結合させることができます。

Cosmo D:Liveはこのようなその場に応じた変形や加工に優れています。先に話したリサンプリングもこれと同じです。結局のところ、トランジションに最も重要なツールは、フィルター、ディレイ、トランスポーズ、リサンプリング、そして、単なるフェーダーの動きも含めた動的な処理すべてだと思います。

Hirshi:それに、ライブ演奏によるトランジションもあります。クリップやエフェクトを使用しない、チェロのピチカートなどです。場合によっては、このようにシンプルにすることが一番の解決法であることもあります。あらゆる可能性があるということは、エキサイティングであり、解放感を与えてくれます。


Archie Pelagoについてさらに詳しく

掲載日 2014年3月11日 / アーティスト

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