Tony Williamsの音楽とスケジュールの共通項は「高速」であること。 世界各国を飛び回りながら、Addision GrooveとHeadhunter名義で知られるこの若いプロデューサーは、そのクイックなミキシングとアップテンポのライブセットでダンスフロアに閃光をもたらしています。 Ableton Liveはこれらのライブにおいて中心的な役割を果たしています。 「僕が最高だと思ったのは、音楽制作における全く新しいアプローチだったってことだね」Liveとの出会いとクリップの直感的な操作性について、Tonyはこう説明しています。 「ビジュアルに頼らない状況だと、音への感度が高くなるし、グルーヴをよりすばやく感じることができるんだ。 これが僕のサウンドに貢献してることは間違いないね」
Liveはライブ用セットアップのバックボーンとして活躍するほか、スタジオでの主要サンプラーとしても使用されています。 彼は、シンコペーションを効かせた展開するリズムを生み出すのに、クリップを変わった長さで使用する手法を多用しています。 「ループの長さを変更するのは、サウンドにグルーヴを加える効果的な方法のひとつなんだ。たとえば、1小節のループを3分の1に短縮してみる。こうすることで、おもしろいリズムが見つかるんだ」 さらにTonyは、不均等な拍に合わせてライブセット内をトリガーすることで、若干の不安定さを演出しています。 「この手法は結果が見えないから、いつもうまくいくことを祈りながらやるんだけど、それでも10回中9回は成功するんだ」