Max for Live

Pitchloop89

制作: Robert Henke (Monolake)

初期デジタルエフェクトPublison DHM 89に着想を得たピッチシフトディレイPitchLoop89が、Robert Henkeとの共同制作によって誕生。 小刻みなグリッチ、艶やかなデジタルディレイ、奇抜なビブラートなどの効果によって、スタジオ制作やライブパフォーマンスで個性を演出します。

Live 11 Suiteに付属

Live 11の新機能

往年の名機が持つデジタルサウンドの魅力がここに! 高価な実機を探し当てる必要はもうありません。 フランスのメーカーPublisonによって1979年に発売されたDHM 89をもとにしたPitchLoop89は、 同機の技術的制約を逆手にとって独創的に活かし、最新の操作性と汎用性によって現代的にアップデートしたデバイスです。

大小の揺らぎとうねりを追加

PitchLoop89に搭載されているのは2基の独立したピッチシフトディレイです。 どちらも循環しているように聞こえるディレイ効果を生み出し、音声の断片をとらえて、その長さを任意の周波数帯域で変更します。 もともとDHM 89のRAMの制約から生じた仕組みが、PitchLoop89ではサンプルレートを切り替えてオクターブ単位のピッチ変化を起こしたり、低めに設定したサンプルレートで音色の個性を変化させて魅力的な質感を生成したりと、独創的な機能として採用されています。 ディレイを再生する速度と方向を変更すれば、ピッチシフト効果や部分的な逆再生も実現します。

2基のピッチシフトディレイは、モノラルとしての独立使用と、2基1組のステレオエフェクトとしての使用が可能。DHM 89では不可能だった音処理を行うフィルターとフィードバック接続も実装しています。 フィルター部では、ローパスとハイパスを各ピッチシフトディレイに適用可能。フィードバック接続には、左右のチャンネルでピッチシフトディレイを別々に処理するモード、2基を組み合わせるモード、互いの信号を交差させるモードの3種類が用意されています。 それぞれのモードで異なるピッチシフトを設定すれば、ピッチの上昇/下降するパターンや幾重にも押し寄せるようなフィードバックなど、きらびやかな音色を得られます。

ほかにも特筆すべき機能として、ホールドボタン、ビブラート用LFO、そして再生位置にモジュレーションを適用するLFOが搭載されています。 ホールドボタンを使えば、片方/両方のピッチシフトディレイの音声を一部だけつかまえてループさせることが可能。 さまざまな音声の断片をループさせたり、解除したりすることで、ぐらぐらと揺らぐグリッチをはじめ、よろめくリズムや小刻みに動くテクスチャーを得ることができます。 正弦波と矩形波を選べるビブラート用LFOは、なめらかな起伏やカクカクした揺らぎを音色に追加します。再生位置にモジュレーションを適用するLFOでは、7種類の波形を選択可能。なめらかなランダム変化を適用する波形も用意されています。 広がりのある疑似リバーブや奇妙なリズムのゆがみなど、多彩な効果を生み出すパラメータも再生位置に適用することができます。

指先で形作る音色

あたかも音に触れているような感覚で無邪気に扱えるように設計されたPitchLoop89は、PushやMIDIコントローラと一緒に使うことで真価を発揮します。 密接に連動するPushのノブやボタンなら、指先操作でPitchLoop89の全パラメータを変更できるので、 入力音のテクスチャーを形成したり、自然な音をデジタル特有の響きに変化させたりといった作業に没頭しやすくなります。 スタジオで制作中にできあがった音色を録音すれば、無限にバリエーションがたまっていきます。 ライブパフォーマンスなら、リズム素材をリアルタイムでバラバラに解体できるほか、人工的な響きの音世界の構築やデジタルらしさの演出など、多用途で使える刺激的なエフェクトとして活躍します。

Live 11の新機能

Live 11 Suiteに付属