この授業では、マッシュアップを作成する際の著作権上の問題点や、クリエイティブ·コモンズのアーティストから倫理的に素材を入手する方法を紹介します。 そして、Liveのアレンジメントビューのオーディオ編集機能を使って、ソースとなった素材をクリエイティブに再加工して、独自のループに仕上げます。
実践のヒント:
* 授業1のLiveセットで提供されているオーディオファイルを使って作業をすることも可能です。
マッシュアップアーティストは、著作権のある他のアーティストの音楽や録音された作品を再解釈して制作しています。 そうした音楽制作を行う際は、音楽の著作権を理解することが重要です。
このPDFはダウンロード可能です。著作権で保護されるものと保護されないものの概要を説明します。
また、著作権で保護された素材の公平な使用を説明するのに役立つ図解も掲載しています。
【PDF】創造性と著作権(英語)*
* この文書は米国の著作権法を取り扱っていることに注意し、自国の著作権法を確認しましょう。 この章の最後には、オーストラリアとニュージーランドの参考文献と、米国の資料があります
マッシュアップのアーティスト、Girl Talkを追った素晴らしいドキュメンタリーです。
リンク先の動画から3分間に渡って、マッシュアップにおける著作権の問題に関わる複雑さを語り、オーディオ編集機能を使ってマッシュアップを作成しているGirl Talkの姿が伺えます。
こちらのページは、サンプリング時の複雑な著作権について理解を深めたい人に役立ちます。
詳しく説明されている以下の記事では、音楽著作権のさまざまな形態と、それぞれに関連する印税について、大量の情報を掲載しています。
【記事】Indie Music Academy“音楽における印税の解説”(英語)
著作権で保護された素材の使用を考えている場合、著作権法は国や地域によって微妙に異なることに注意しましょう。 教育上で音楽を使用するのはどうやって許可され、権利保持されているのか、自身の地域での対応を確認するのが最善の方法です。 以下の2つの例は、著作権で保護された素材を教育での使用で許可されている方法です。
オーストラリアとニュージーランドの公立学校では、学校内で録音作品の使用を許可する権利を持っています。 この件については、APRA/AMCOS音楽教育情報ガイド(英語)をお読みください。
米国では、全米音楽教育協会(英語)が、音楽の著作権、権利、出版に関する様々な資料へのリンクを提供している便利なウェブサイトを公開しています。
クリエイティブ·コモンズ(英語)の権利は、アーティストが著作権で保護された創造的な作品を合致した方法で共有するためのものです。これは権利を保持して管理しながら、他の人がコピー、配布、利用することを可能にするものです。 そのためマッシュアップの素材として、特に教育や非営利の環境では理想的な素材となるでしょう。
クリエイティブ·コモンズ(英語)では、主な6つの利用可能なクリエイティブ·コモンズのライセンスについて、詳細で分かりやすい情報を提供しています。
Free Music Archive(英語)は、ジャンル別に検索したり、曲をすばやくダウンロードできる素晴らしい素材集です。
Netlabels(英語)では、様々なジャンルのクリエイティブ·コモンズのアルバムを視聴してダウンロードすることができます。
マッシュアップアーティストのGirl Talkは、「RiP: A Remix Manifesto」(英語)の中で曲を編集してつなぎ合わせ、元となる素材を新しい音楽作品に変換していく様子を見せてくれます。
音楽的なアイデアを操作して再解釈するこの手法は、クリエイティブ·コモンズの音楽の理念によく合っています。アーティストは、他人が自分の曲素材を独創的な方法で使用したり、再利用することを許可することができます。
以下に詳述されている課題の実践への段階的なガイドです。 設定の方法、オーディオ編集の技術、ショートカットを生徒に提供します。
【ガイド】 独創的な音声編集方法