サウンドに個性が足りないと感じるとき、サチュレーションやディストーションは最も効果的な処理の一つです。アコースティックギターに温かみを与える、ボーカルを密度の高いミックスで前に出す、あるいはシンセラインを徹底的に崩してノイズの壁へと変貌させる——Roarは、これらの処理をより自由で実験的なアプローチで実現するために開発されました。
Software Instruments
Roar
制作: Ableton
元の価格 USD 139USD 139現在の価格 USD 104USD 104
- 要件
- Live 12 Lite (バージョン 12.0 以降)

Roarでは入力された信号が最大3つの処理ステージを通過し、複数のシェイパーカーブやフィルターを積み重ねながら、フィードバックやコンプレッションへと到達します。柔軟なルーティングとモジュレーションを中心に設計されており、通常のサチュレーターでは得られない動きや表情を音に与えることができます。非線形のシェイパーと多様なフィルターを組み合わせることで、Live内のどのエフェクトとも異なるRoar独自のサウンドを生み出せます。
Driveノブは入力段階のゲインを調整し、歪み量を素早く変化させます。Toneパラメータはゲインステージの響き方に影響し、低域が濁りやすいギターやベースの処理にも便利です。Color Compensationを有効にすれば、Toneの影響をシェイパー前後で補正し、より細かな音色調整が可能になります。
ルーティングはSingle、Serial、Parallel、Multi Band、Mid Side、Feedbackの6種類から選択可能。Serialはシェイパーを直列で処理し、Parallelは独立した2つのシェイパーを並列で使用します。Multi BandではLow/Mid/Highに分割して帯域ごとに個別処理ができ、Mid Sideはセンターとサイド成分の独立制御に適しています。Feedbackモードでは入力とフィードバックを別々に処理し、特殊な共鳴やディレイ的な動作を作り出せます。
各ルーティングモードには独立したゲインステージがあり、Shaper Amount、Shaper Bias、Filter Frequencyの3パラメータを備えています。シェイプカーブは12種類、フィルタータイプは8種類から選択でき、視覚的なシェイパー表示も行えます。
Roarは豊富なモジュレーションオプションも備えています。LFO 1/2、Envelope Follower、Noiseの4種類のソースが利用でき、いずれもModeやRateを細かく制御可能。Envelope Followerでは入力信号の特定成分を抽出して変調に使え、Noiseモジュレーションでは揺らぎやランダム性を追加できます。Modulation Matrixでは、各ソースを任意のパラメータへ割り当てられます。
独自の特徴を持つFeedbackセクションは、Time、Synced、Triplet、Dotted、Noteの5モードから選択可能。コンプレッサーがフィードバックループに内蔵されており、ピーク時には自然にフィードバック量が抑えられます。
最終段階ではCompression、Output Gain、Dry/Wetなどのグローバルコントロールにより、全体のレベルと質感を細かく調整可能。DriveやShaper Amountによる出力変化を補正する際にも役立ちます。
伝統的な歪みの枠を超え、サチュレーションに動き・表情・予測不能な変化を与えられるRoarは、音作りに新しい可能性をもたらす強力なエフェクトです。

元の価格 USD 139USD 139現在の価格 USD 104USD 104
- 要件
- Live 12 Lite (バージョン 12.0 以降)