この授業では、Ableton Liveのユーザーインターフェースの操作方法を学びながら、Liveのアレンジメントビューでのクリップ編集とオートメーションのテクニックを学びます。 曲の構成を作り、フェードを追加し、音量とパラメーターのオートメーションを利用して、音声ファイルとして書き出したら仲間と共有します。
課題を実践する別の方法
* すでにセッションビューでクリップを組み合わせた制作をしている場合は、前回のLiveセットを出発点にして、この概要にあるようにセッションビューからアレンジメントビューにクリップを録音することも検討してみましょう。
Ableton Liveのアレンジメントビューは、リニアなタイムラインに沿って音楽作品を作り、発展させることができます。 アレンジメントビューの視覚的なレイアウトを理解し、クリップをどのように配置できるかを確認することが最初のステップです。
この授業では、“Construction Kits”という名前のフォルダに入っている、相性のよいオーディオクリップ一式を使用します。 クリップをトラックに配置し、タイムラインに並べる方法を理解して発展させることに重点的に取り組みます。
ヒント:教室にスピーカーとプロジェクターを設置し、Liveセット“First steps in Arrangement View”の説明をして、創造力を促しましょう
このビデオでは、Bad SnacksがAbleton Liveのアレンジメントビューでゼロからトラックを作る様子を紹介します。
25分26秒から関連のある内容がはじまり、アレンジメントビューでクリップを並べて、タイムライン上で曲の構成をどのように配置するのかを見ることができます。
クリップは、Ableton Liveで音楽制作する時の構成要素となります。 この図解ガイドでは、アレンジメントビューのタイムラインに配置されたクリップをどのように曲に収束させるかを説明します。
【ガイド】アレンジメントビューの操作
ブラウザーでは、Ableton Liveを使って音楽を作るのに必要なすべての素材を見つけることができます。 このガイドでは、各項目の情報と、それを操作する方法を紹介します。
【ガイド】Ableton Liveのブラウザー
Liveのアレンジメントビューでは、タイムラインに沿って音楽を作ることができます。 クリップは編集したり、アレンジしたり、さまざまな組み合わせで配置することができます。
この実践課題では、生徒がオーディオクリップを選択し、Ableton Liveのアレンジメントビューにインポートします。 タイムラインに沿ってクリップを配置し、フェードを加え、簡単なオートメーションを適用する方法を探ります。
「付属のLiveセットには、Drums、Bass、Music Loops、Otherの4つのトラックが用意されています。 私は、各トラックが『バンドのメンバー』(ドラマー、ベーシストなど)のようなもので、各トラックにドラッグしたサウンドは、その『バンドのメンバー』が演奏するものに合致させる必要がある、と生徒に説明するのが好きです。」 — マット·リッジウェイ(Matt Ridgway)
教師がテクニックを実演したり、生徒の初めてのLiveセットとして使うことができます。
【ダウンロード】Liveセット “First Steps in Arrangement View”
このガイドでは、Liveのブラウザーから付属フォルダ“Construction Kits”のクリップを探して、アレンジメントビューのタイムラインにドラッグして配置する方法を、段階的に図解で説明しています。
【ガイド】アレンジメントビューでのクリップ操作
アレンジメントビューにクリップを並べ終わったら、次のステップとしてオートメーションを加えます。 オートメーションを追加することで、曲全体に動きがでて面白みを与えることができます。
このガイドでは、Liveのアレンジメントビューでオートメーションを追加して編集する方法を説明します。
【ガイド】アレンジメントビューでのオートメーション
曲が完成したら、生徒たちは音声をファイルに書き出す必要があります。 このガイドでは、Ableton Liveのエクスポートと呼ばれる書き出し機能を参照する方法と、利用可能なオプションについて説明します。
【ガイド】音声の書き出し
アレンジメントビューの編集作業で、迅速なワークフローを身につけると集中力を保つことができます。 早い段階からこれらのショートカット操作を練習に取り入れると有益です。
【ガイド】主要なショートカット操作
このプロジェクトの目標のひとつに、生徒たちが曲の形式や音楽の構造について批判的思考をもって取り組むことがあげられます。つまり、音の要素のさまざまな組み合わせを分析しながら聴いて、ある音の組み合わせが他のものより優れている理由や、時間をかけてどう発展させるのか理解を深めることができるようになるのです。
分析しながら曲を聴いて、自分で美的判断を下す機会を生徒に与えることは、音楽制作の技術を高める上で重要なことなのです。」— マット·リッジウェイ(Matt Ridgway)
焦点を絞った質問
Abletonが提供するウェブサイト「Learning Music」では、曲の形式や作曲に関する基本的な知識を深めるためのさまざまな教材を取り扱っています。
【参考資料】さまざまな曲構成
『Making Music:Creative Strategies for Electronic Producers』(音楽をつくるということ:エレクトロニック·プロデューサーのためのクリエイティブ戦略)では、曲を作るときに立ちはだかる困難を克服できる素晴らしい手順が紹介されています。 このサイトに掲載されている手法は生徒にとって、曲を制作する上で最適なはじめの一歩となるでしょう。
【記事】Making Music:引き算としての作曲(英語)
このプロジェクトでは、オートメーションについてそれほど深く掘り下げていません。しかし、もっと知りたいと思う生徒もいるでしょう。 LNAが提供しているこのビデオはわかりやすく、アレンジメントビューでのオートメーションの仕組みについてもう少し詳しく説明しています。