授業2で、生徒はLiveのSimplerと呼ばれる機能を使います。Simplerには、クラシック、ワンショット、スライスという3種類のモードがあります。こうしたモードでSimplerを使い、見つけた音の明るさや音色を変更/形成して楽器にしていく方法を学びます。 目標は、生徒が選択、編集、操作した音で埋められた演奏可能なドラムラック、つまり見つけた音のドラムキットを作ることです。
【課題を実践する別の方法】
※授業1で生徒が録音したファイルの代わりに、同梱の見つけた音用のLive Setテンプレートを使用することもできます。
※授業で実演を行う際には、各モードを個別に見せて、生徒に各々のモードの考え方をソフト内で実験してもらうと有益です。
この課題では、生徒は付属のガイドに従って、AbletonのSimplerデバイスを使った見つけた音の録音方法を学びます。 サウンドデザインの技術を試みながら、サンプルの音色とピッチを変更し、Simplerデバイスの知識を使って、自分のドラムラックを作成します。
Liveセット“Making Music with Found Sounds”をLiveで開いて、見本として使えるようにしてください。 このファイルには、77種類の見つけた音(※)が含まれているのほか、Classic、1-Shot、SliceのモードでSimplerを使用する方法を紹介するために事前に作成した楽器と、見つけた音で事前に作成したドラムラックも含まれています。
※Liveのブラウザーで“現在のプロジェクト”を開くと、見つけた音を確認することができます。
【ダウンロード】Liveセット“Making Music with Found Sound”
このガイドでは、Simplerに音声をインポートする方法を段階ごとに説明します。録音されたさまざまな音声を使用する際に、Simplerのクラシック、ワンショット、スライスモードをどのように使用するか探っています。
【ガイド】見つけた音をSimplerで鳴らそう
Simplerのコアとなる一部の機能を理解すると、生徒はDrum Rackを使ってドラムラックを作成することができます。 このガイドでは、Drum Rackとは何か、そしてSimplerデバイスがどのように組み込まれているかを説明します。
Drum Rackのセルに特定の音を割り当てることは必須ではありませんが、音をどうやって配置するか、なぜそのように配置するのか、生徒に考えさせるのに役立ちます。
またこのガイドでは、学生が録音した音の音響的性質と、音楽に対する潜在的な目的を考えるのに役立つ、示唆に富む質問集を提供しています。
「この課題では、生徒は録音したそれぞれの音の特徴を識別し、分類することを求められるため、分析と聴解力のスキルを身につけることができます。」マット・リッジウェイ(Matt Ridgway)
【ガイド】見つけた音をDrum Rackで鳴らそう
ガイド“見つけた音の音色をSimplerで変えてみよう”では、サウンドデザインの領域に学生を導くためのテクニックを紹介しています。 Simplerのフィルターを使用することで、生徒は周波数を調整して音色を形成することができます。
「トランスポーズとSimplerのフィルターの両方を使ってそれぞれの音に磨きをかけることは、音を構成するものがより深く聴こえるようになる最適な方法です。」マット・リッジウェイ(Matt Ridgway)