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Point Blankの無償Max for Liveプラグインを入手しよう

ロンドンとロサンゼルス、およびオンラインでエレクトロニック・ミュージックのクラスを提供する教育機関Point Blankは、現在Ableton月間を開催中。その一環として、特製Max for Liveプラグインを無償提供しています。この無償デバイスには、パワフルなKick Drum Designer、独特でありながら驚くほど便利なMonster Timestretch、非常にクールなアルペジエイターFunky Arpなどが含まれています。Point Blank全プラグインを無償ダウンロード – 登録が必要です。これらのデバイスを使用することで、1トラック全体を生成するのに十分な機能を提供します。Point BlankインストラクターのDan Herbertが、全3パートのチュートリアル・ビデオ・シリーズでこれらの機能について説明しています。前述のKick Drum Designerからスタートするこのシリーズでは、Herbertがレイヤーを重ねてトラックを構築しながら、各プラグインを紹介し、有益な制作のヒントやアドバイスをいくつか説明していきます。 ビデオ・チュートリアルのパート1はこちらをご覧ください。パート2およびパート3はこちらです。その他の製品について詳しくは、Point Blankホームページをご覧ください。

Stavros Gasparatosがピアノの内部に誘う

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Stavros Gasparatosがピアノの内部に誘う

プリペアドピアノは、他とは異なる思考と既存のテクノロジーの再構成が音楽をいかに変化させるかを示す好例です。20世紀中頃、ジョン・ケージやヘンリー・カウエルといった作曲家たちは、ピアノの弦の間に段ボール、金属、手などを挟み、魅惑的なパーカッシブ・トーンをトリガーするマシンを生み出しました。これらのサウンドは、コンサート・ホールよりも、産業を思わせるものでした。突如として、ピアノの物理的属性が、あらかじめ用意された鍵盤のハーモニーを巧妙にかわし、空間と反響を扱うまったく新しい種類の音楽を導くものとなったのです。テクスチャを生み出すプリペアドピアノの強烈な可能性は今日まで成果をもたらし続けており、特に、21世紀のテクノロジーの可能性によりその発展性はますます補完されています。Stavros Gasparatosの『Expanded Piano』プロジェクトは、まさにその典型例です。ギリシャ人のGasparatosは、Max/MSP、Live、2段の24チャンネル・スピーカー・アレイを使用し、オーディエンスをこのピアノの内部に誘うプリペアドピアノ作品を作り上げています。下からビデオをご覧ください。ヘッドフォンの使用を強くおすすめします。 『Expanded Piano』の一作品を演奏するStavros Gasparatos 前世紀のアヴァンギャルドな先駆者たちとは異なり、Gasparatosはピアノに異物を取り付ける(「プリパレーションを施す」)ことはしません。微調整された多数のマイクでピアノの多種多様なニュアンスをキャプチャし、コンピューターへと伝送してあらかじめ準備されたサウンドをトリガーし、ライブ・ピアノを同時に処理しています。コンタクト・マイクは、ピアノ内部からのインパルスレスポンスをキャプチャし、その結果を基に周波数フィルターを作成します。各フィルターは、24のスピーカー・チャンネルのいずれかを変化させ、各スピーカーがピアノ内部の特定のポイントを増幅し、オーディエンスに向かって投射されるようにします。 『Expanded Piano』の目標とセットアップについて詳細を説明するStavros Gasparatos 『Expanded Piano』は、Ad Noiseamからリリースされています。 Stavros Gasparatosについて詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

Cycling ‘74の無償Max 7 Pack

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Cycling ‘74の無償Max 7 Pack

Max 7リリースで、Cycling '74は優れたビジュアル・プログラミング言語Maxに数々の新機能を追加しました。そこでAbletonは、Max 7の新機能の一部を紹介し、Cycling '74の秀逸なデバイスを活用しやすい形でLiveユーザーに提供したいと考えました。そうして生まれたのが、Max for Live全ユーザーを対象とする無償Pack、Max 7 Pitch and Time Machinesです。デベロッパーから直接提供される18のデバイスは、リアルタイム・イントネーション/ピッチ/タイム補正におけるエキサイティングでクリエイティブな新しい可能性を提供します。 Max 7 Pitch and Time Machinesは、新しいハーモナイザー、ボコーダー、リチューン・デバイス、およびさまざまなフレーバーのサンプル・プレーヤーから構成される、インスピレーション豊かなセレクションです。このPackは、リアルタイム・ピッチ分析に基づくユニークなエフェクト、MIDIサイドチェーン・エフェクト、Simplerサンプラーの面白いリフも提供します。無償Pack、Max 7 Pitch and Time Machinesを入手 Max 7を体験Max 7 Pitch and Time Machinesは、スタンドアロン・エフェクトの優れた無償コレクションとしてのみならず、新しいMax 7に出会うきっかけとしても最適です。Max 7には、熟練パッチャーにも、Maxに興味のある初心者にも役立つ多数の新機能と機能向上が搭載されています。 タグ機能と検索機能を搭載したパワフルな新ファイル・ブラウザーのほか、Maxのパッチング・インターフェースも一新されており、ツールバーが追加され、メディア・ファイルのドラッグ&ドロップにも対応しています。また、便利なスニペット(保存して再利用できるパッチの一部分)によるコード管理機能、MaxへのMax for Liveデバイスのロード機能も搭載しました。さらに、前述の新しいピッチシフト/タイムストレッチ・オブジェクトに加えて、Max 7には、Max for Liveデバイスのサウンドと外観をより高める数々の機能向上が追加されています。Max 7についてさらに詳しく

Sonic Faction:Polytek、そしてその先へ

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Sonic Faction:Polytek、そしてその先へ

「私たちは第一にアーティストであり、独自のトラックの制作や音楽制作にインスピレーションを与えるソフトウェア・ツールの開発など、形態はどうであれ、優れた芸術を生み出したいという気持ちが原動力にあります」LAをベースに活動するホリスティックなアーティスト/プログラマーTaylor MartyrとNathan JenkinsによるコレクティブSonic Factionは、評価の高いMax for Liveインストゥルメントを数多く手がけています。2011年にスタートしたこのプロジェクトは、Max for Liveでお気に入りのアナログ機器のサンプル・ベースのエミュレーション構築を試みる2名の音楽プロデューサーにより立ち上げられました。Martyrの説明どおり、「5ヵ国にわたってプログラマー、作曲家、サウンド・デザイナー、マルチメディア・アーティストとコラボレートする本格的なメーカー」に成長しました。Factionのフラッグシップは2015年にリリースされたArchetype Ableton Bundleで、これまでの8つのインストゥルメントすべてを単体パッケージにまとめた製品です。最新製品のPolytekは、機能をクリエイティブに集約させたポリリズミック・ステップ・シーケンサーで、ボコーダーと豊富な信号処理オプションを内蔵しています。リズムとメロディを中心に据え、テクノ、ダブ、その他の「よりダーク」な音楽ジャンルに傾倒したものとなっています。Polytek開発の記憶も新しいMartyrに、Sonic Factionのストーリーについて、先進的な新デバイスの誕生背景について話を聞きました。開発者またはアーティスト、ご自身を第一にどちらであると考えていっしゃいますか?これら2つの分野間でどのようにバランスをとっていらっしゃいますか?クリエイティブな側面から言って、音楽とソフトウェアをうまく両立させることは常に最重要事項としてありましたが、年を追うにつれ、その境界はあいまいになってきました。ソロ・アーティストとして活動していたころに比べて、コレクティブとしての方がより興味深いコンテンツを生み出すことができていると思います。ご使用のLiveデバイスは、カスタム・インターフェースでRackに組み込まれたMax for Liveパッチですね。これをMax for Liveで行うことについて、また開発環境としてのMax for Liveについて、考えをお聞かせください。Archetype Ableton Bundleでは、ハイブリッド・アプローチを採用しました。つまり、Max for Liveを入れ子のInstrument Rackダウンストリームをコントロールする「フロントエンド」のユーザー・インターフェースとして使用しています。Max for Liveは、美しいカスタム・インターフェースのデザインだけでなく、Liveの新しい方法によるコントロールも可能にします。たとえば、Samplerのチェーン・セレクターをMax for Liveオブジェクトでコントロールして、スケールしてチェーン内部をジャンプしたりできます。このテクニックはチェーン選択に全く新しい基軸を広げ、複数のサウンドの複数のバリエーションをSamplerの1インスタンス内で選択できるようになります。私たちが実装したその他の便利な機能に、Liveのブラウザからデバイスをホットスワップする必要なく、プリセットを臨機応変に切り替えることができる内部プリセット・システム機能と、内蔵のアサイナブルLFOがあります。Maxは、すばやくアイデアを試作し、便利な機能を直ちに構築するための環境として最も有用です。私たちにとって、Max for Liveは、Liveを操作する新たな種類のコントロールをユーザーに提供し、インスピレーション豊かな結果が得られるようにするための手段です。Polytekのコンセプトについてお聞かせください。核となるのは、独自のメロディ・パターンを作成するボコーダーです。ボコーダー・モジュレーターとして動作しパターンをトリガーするリズム・シーケンサーが内蔵されており、並列メロディ・シーケンサーはキャリア信号として動作し、音を作成します。面白いのは、リズム・シーケンサーが周波数ベースなので、ボコーダーのさまざまな音色をトリガーしてディープ・テクノ/ダブ・サウンドを生み出すことです。メロディ・シーケンサーはコードも生成するので、Polytekは、独自の内蔵音源とプロセッシング/FXオプションを搭載した非常に優れたコード進行エンジンでもあります。Polytekは楽しさと音の吟味を最重要事項に置いたインストゥルメントという印象を与えます。インストゥルメントのデザインにおいて、クリエイティビティと深み/複雑さの絶妙なバランスをとるのは難しいのでしょうか?私たちのインストゥルメント全てに言えることですが、Polytekでも、トラックにロードしたらすぐに楽しめるようなデザインを心がけました。直感的なデザインと使用が簡単であることに常に重点を置き、クリエイティブなアイデアがすばやくあふれ出るようなインストゥルメントにしています。ノブを動かしたりボタンを押せば、音楽が生まれたり、有用な何かが起こるように。新しい種類のインターフェースやインストゥルメントのコンセプトが提示されるとき、皆はじめのうちは手探りです。Polytekは、外見は楽しくとっつきやすいものの、サウンド・デザインの核心に触れたい方のためのディープなパラメーターや繊細な機能も搭載しています。最後に、プロモ―ション・ビデオのアイデアはいつもどこから?クレイジーなプロモーション・ビデオの数々は、ここロサンゼルスにいるさまざまな映像作家とのコラボレーションから生まれています。どれを見ても同じの、従来通りの退屈なソフトウェア・プロモーション・ビデオは作成したくないので、ライブ・アクションの手法を選択したんです。最新のプロモーション・ビデオはArchetype Ableton Bundleのものですが、特に独特な作品になっています。風変わりで奇妙なダンサーが登場しますが、すばらしい音楽が使用されていて、各インストゥルメントのサウンドとデザインをしっかりアピールしています。好き嫌いはあるでしょうが、私たちが生み出そうとしているのはアートであり、それこそが重要な点なのです。最新ビデオを変だと思ったのなら、現在制作中の次回作をぜひお楽しみに!Polytekについてさらに詳しく

ジェームス・ホールデン:人間らしいタイミングについて

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ジェームス・ホールデン:人間らしいタイミングについて

撮影: Duncographic エレクトロニック・ミュージックの制作は、緻密なサイエンスへと変貌を遂げています。グリッド、クリップ、クオンタイゼーションの完璧な世界に足りないものとは、一体なんでしょうか。トラックに「何か」が足りないと感じることはよくあっても、それが何かを特定することは困難です。たいていの場合、答えはグルーヴとスイングの高度な技術にあります。ビートに生気を与えるのは、誤りや誤差なのです。ジェームス・ホールデンが放つ新しいパッチ、Group Humanizerは、大いに必要とされるこの人間らしさを作品に加えることのできるツールです。ハーバード大での研究をもとに、ホールデンは、オーディオ・チャンネルとMIDIチャンネルのタイミングを自動成形し、人間による演奏でしか得られないオーガニックな押しと引きの雰囲気を吹き込むMax for Liveデバイスを構築しました。ホールデンは自身のライブでこのパッチを導入し、モジュラー・シンセサイザーをライブ・ドラマーのテンポに追従させています。彼は、わずかなタイミングのずれを用いて新鮮みに欠けるグルーヴを生気に満ちたものへと変化させる方法を公開しています。Group Humanizerには、周到な準備と開発が行われ、たくさんの思いが込められています。パッチをダウンロードしてお試しいただく前に、自身のバックグラウンドと見解、コンセプト実現における課題についてホールデン自身が語った詳細な説明を掲載していますので、どうぞお読みください。人間の知覚に関する複合的なトピックに触れる記事となっており、グルーヴやリズムのより細部に関心のある方にとって興味深い読み物となっています。 人間らしいタイミングについて「ブラック・サバスがブラック・サバスであった理由は、各メンバーが他のメンバーのプレイをどのように解釈していたか、そこだったんだ。互いのリアクションが緊張感を生み出す ― バンド・サウンドはそうやって出来上がる。テクノロジーのおかげで、「正確さ」を得ることは簡単になった。ただ、正確さを得るためにテクノロジーに頼ると、人間らしさがすべて取り除かれてしまう。現在の音楽制作のほとんどが、パートを作成し、パーフェクトな演奏を行い、それをコピペするという作業だ。すべてが完璧なタイミング、完璧な音程。だがそれはパフォーマンスではない。私が目指したのは、ブラック・サバスにバンド一丸となってパフォーマンスさせること、つまりジャミングさせることだった。彼らはパフォーマンスのエキスパートだからね」 ― リック・ルービン昨年『ニューズウィーク』誌に掲載された、伝説のプロデューサーでありコロムビア・レコード共同社長であるリック・ルービンのアンドリュー・ロマーノによるインタビューを読んでからというもの、この引用箇所が頭から離れませんでした。このインタビューが公開されたとき、周りのミュージシャンは皆、このインタビューのことを口にしていました。作品をリアルなものにすることについて語ったルービンのインタビューは、皆の心を打ったようでした。私はというと、ルービンは紛れもない事実を示したのだと感じました。私の心の中にずっと前からあった考え、つまり、ごまかしようのないライブ・パフォーマンスの魅力は音楽を愉しむということにおいて絶対的に重要なものであるということです。そう感じたのは、私とルービンだけではなかったようです。米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)に発表された、ハーバード大の研究者ホルガー・ヘンニヒの科学的研究によってもこの考えが検証されています。ハーバードの研究者たちは、演奏のある側面にフォーカスを当てて研究を行っています。2名が一緒に演奏する際のタイミングです。ミリ秒単位まで詳細に計測されています。その結果分かったのは、各音のタイミングは、両方の演奏者がそれまでに弾いた音すべてに依存しているということでした。作品の冒頭近くにタイミングのわずかなずれがあれば、それ以降のすべての音、最後の音まで影響を及ぼし続けるのです。二重奏を行う場合、一方のミュージシャンが演奏するすべての音が、もう一方に影響を及ぼします。逆もまたしかり。つまり、双方向の情報伝達が生じているのです。 撮影: Duncographic ヘンニヒ博士の論文には、この往復の情報伝達が深く基本的なレベルでも生じていることを示す他の研究結果も参照されています。実験によると、二重奏を行っているミュージシャンの脳の電気活動のパターンは、ほぼ正確に一致しています。神経科学者には、リズム(音楽だけでなく、動作や発話におけるリズムも含む)こそ、人間が何かの「異常性」、不自然性を見抜く際の指針であると考える者もいます。さらにリズムは、幼児が同種の他の動物を認識する助けともなります。つまり、人間のタイミングとは非常に重要なものなのです。録音技術の発明まで長い年月の間、人々が耳にする音楽の形態はライブ・パフォーマンスに限られていました。録音技術の黎明期においては、ライブ・パフォーマンスとあまり変わりない状況でした。ミュージシャンが音響状態の良い室内に集まり、満足のいくテイクができるまで同時に演奏するという方法でした。しかし、技術の発達とともに、ミュージシャンごとの個別レコーディングや、必要に応じたオーバーダブが可能となりました。これにより、レコーディング費用は大幅に低下し、それに続いて新しいアイデアが生まれました。音楽のレコーディングの目的に、各ミュージシャンの「パーフェクトな」パフォーマンスをとらえることが加わったのです。デジタル・スタジオ設備が登場すると、この傾向はますます加速します。ベーシストは、序奏部を一度も間違えることなく演奏することを要求されなくなりました。ベーシストがベースラインを1回きちんと演奏できさえすれば、プロデューサーはこれを必要に応じてコピー&ペ―ストすればいいのです。また、オーディオ情報がコンピューター上で簡単に加工できるフォーマットへと変換するにつれ、音楽ソフトウェアは一定で融通の利かないグリッドへと音楽を押し込めてしまいました。そのため、長い年月を経るなかで、レコーディング作品は、単なるライブ・パフォーマンスの録音からまったく別の怪物へと進化を遂げています。ミュージシャンがレコーディング・プロセスにおいてどの時点でも同時に演奏することがなければ、ミュージシャン同士の双方向の情報のやりとりはありません。せいぜい、テープから新しいレイヤーにオーバーダブするミュージシャンへの単方向のタイミング情報の提供があるだけです。例として、ハーバード大学チームは3バージョンの『ビリー・ジーン』を制作しています。どのバージョンも、ランダム・エラー(拍がずれる平均のミリ秒)の規模は同じですが、それぞれのエラーの相関性に違いがあります。[クリップ1]最初のクリップは、完全にランダムなタイミング・エラーが挿入されており、前のタイミング・エラーと現在のタイミング・エラーの間につながりはなく、それぞれのパート内のエラーにもつながりはありません。結果として、明らかに音楽性が損なわれ、不自然な音になっています。[クリップ2]次のクリップは、各ミュージシャンがクリック・トラックに合わせて別テイクで録音した場合のレコーディングを再現したものです。各パート内のすべてのエラーは先行するエラーにつながっていますが、パートごとのタイミング・エラーには因果関係はありません。このバージョンは、技術力のないミュージシャンのグループが演奏したような、しまりがなく、説得力に欠けるサウンドになっています。[クリップ3]最後のクリップは、論文で開発されたモデル(「確率的フラクタル連結」)を使用して、複数のミュージシャンが一緒に演奏した場合を再現しています。平均エラー・サイズはどのレコーディングも同一だったにもかかわらず、最後のレコーディングは締まりのなさが感じられなくなっています。各パートがまとまって自然な動きになっているので、外れている音を指摘するのが難しくなっています。要点はこうです。すべてが同じテイクで録音されていれば、タイミングにかなりばらつきがあってもあまり問題にはなりません。それは間違いには聞こえず、音楽の自然な動きとして認識されるからです。しかし、パートをマルチトラック録音したり、シーケンスされたパートを人間が演奏したパートと組み合わせたりする場合、タイミングのずれは際立ってしまいます。おかしな音に聞こえるのは、それが自然な音ではないからで、不自然さを識別可能な人間の聴覚がこれらの音を不快で好ましくないものとして判別するからなのです。 撮影: Duncographic スタジオ技術の発展に従って、レコーディングで許容されるタイミングのずれの大きさを縮める必要が出てきたというのは、意図しなかった結果でした。タイトなグリッドに合わせて演奏しなければ(あるいはそう見せかけなければ)、ずれはかなり目立ってしまいます。これが本質的に良くないことだと科学をもって証明することは不可能かもしれませんが、この過程で何かが失われてしまったことは確かでしょう。より自然な音楽的会話は、オーディエンスとのよりよい結びつきをもたらすのでしょうか?また、人間がもたらすタイミングのずれを作品からすべて削除してしまったとき、ミュージシャン同士の音楽的相互作用はそれでもなお何らかの意味を持つのでしょうか?私にとって、ライブの喜びとは、こういった相互作用を目の当たりにすることであり、その瞬間に実際に起こっている何かを目にすることです。バンドをライブで観て感動し、そのライブ・アルバムを聴いて、あのときの感動がとらえられていないとがっかりしたことがあるのは私だけではないでしょう。エレクトロニック・ミュージックのアーティストが、ステージ装飾もほどほどに、あらかじめ用意したWAVファイルをスピーカーから流すだけのライブを行うのなら、その結果として精彩を欠いた覇気のないライブとなるのは痛々しいほど明らかです。また、レコード・コレクションを聴いていて、バンドがジャミング演奏したLPと、費用の高額なスタジオで丹念に構築したLPから得られる雰囲気があからさまに異なるのは予想できることでしょう。コンピューターベースの音楽畑出身ではありますが、私は、長年にわたって自分の音楽をリアルなサウンドにする手法について実験を重ね、できる限り演奏し、カオス的なシステム(ソフトウェアそしてモジュラー・シンセサイザーとして)を構築し、ミュージシャン間に生じる表現反響のようなものをシミュレートしようと試みてきました。しかし、実際のミュージシャンを介在させることなく、納得のいくタイミングを得ることは非常に難しいことです。ホルガー・ヘンニヒの研究で提案されていたモデルを使用して、私は、コンピューターで生成された複数のパートに、まるで実際のミュージシャンが一緒に演奏しているような、人間によるタイミングのリアルなシミュレーションを注入できるLive用ソフトウェアを開発しました。実際のミュージシャン(私のライブで一緒に演奏したジャズ・ドラマーなど)の入力を聴いて、そのタイミングのずれに自然な形で反応することもできます。このような機能がコンピューター・ミュージックにもたらされるのはこれが初めてのことです。今後は、あまりにも整然としていて不自然なサウンドへのごまかしへの言い訳はもうできません。抵抗勢力への私なりの貢献と考えていただければ光栄です。 ジェームス・ホールデンのGroup HumanizerをMaxforLive.comからダウンロードジェームス・ホールデンについて詳しくは、FacebookおよびSoundcloudをご覧ください。

Geisterwelt: Max for Liveによるスペクトル共感覚

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Geisterwelt: Max for Liveによるスペクトル共感覚

サウンド内に存在するビジュアル・ワールド ― Utamiによる新しいMax for Live Pack Geisterweltにより、アクセスが可能になりました。Geisterweltの動作の様子をご覧ください。 ハイブリッドのサンプラー/ビジュアライザーであるGeisterweltでは、さまざまな周波数における1,000のフィードバック帯域幅のネットワーク、調整可能な「ヒート」(リバーブのような空間)、スペクトル・サイドチェーンなどを含む、サウンドのスペクトルのマニピュレーションが行えます。その後、Geisterweltの[See]セクションを使用してサウンドを幾何学的図形として視覚化し、ビジュアル・パラメーターをコントロールします。ライブ演奏中は、[VJ Mode]に切り替えてビジュアルをフルスクリーンにできます。 Geisterweltについてさらに詳しく

Free Stuff Friday: ダンス・ミュージックに不可欠なサウンド、ランダマイズされたプリセット、サウンド・デザイン・ツール

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Free Stuff Friday: ダンス・ミュージックに不可欠なサウンド、ランダマイズされたプリセット、サウンド・デザイン・ツール

Ableton HQは、毎週金曜日に無償ツールを提供する任務を負っています。それだけではありません。極めて多様な「フリー・ツール」の存在を世界に知らしめるという使命もあります。今週は、ダンス・ミュージックに必要不可欠なドラムとエフェクト・サウンド、Max for Liveプリセット・ランダマイザー、サウンド・デザイン・ツールボックスをご紹介。それではご覧ください。自分好みの分野を見つけようその名が示すとおり、Niche Audio(Loopmasters)は、「House Arrest」や「Dubstep Supercharged」といったニッチなジャンルのパーカッション、ミュージック、エフェクトのサンプルを扱っています。今なら、8つのリリースからそれぞれ1キットを含むNiche Audioサウンド・セットを無償で入手可能です。Niche Audio Label Samplerをダウンロードランダム・プリセット・メモリ Julien Bayleがju.randomizerをOperatorに使用する様子 認定トレーナーJulien BayleはまさにMax使いのプロ。こちらの記事では、インスピレーション豊かな彼のオーディオビジュアル作品の一部をご体験いただけます。そんな彼の最新Max for Liveデバイスju.randomizerは、Liveで選択されているターゲット・デバイス(インストゥルメントやエフェクト)のパラメーターをランダマイズします。さらに、ju.randomizerは新しいプリセットに名前を付けてくれます。上のスクリーンショットは、ランダムに生成されたOperatorプリセットです。ju.randomizerは、実験的で刺激的な結果をもたらします。お手持ちのインストゥルメントとエフェクトに新しい可能性を開くツールです。ju.randomizerをmaxforlive.comからダウンロードサウンド・デザイン・ツールキット Sound Design Toolsを99Soundsでプレビュー 今週のラストを飾るのは、99Soundsとミュージシャン/サウンド・デザイナーGavin Thibodeau aka Embraによる、想像力をかき立てるフォーリー、グリッチ―なエレクトロニクス、その他のサンプルのセットです。このパックのプロセスについて説明した99Soundsのインタビューで、Gavinは作品にLiveなどのツールを組み込む方法を明かしています。「Ableton Liveで気に入っているのは、ラック機能だね。サンプラーでもシンセでも、僕のサウンドの多くはラックにレイヤーされているんだ。マクロ機能もよく使うよ。すばやくサウンドをバウンスダウンしたり、さらにマニピュレートを加えることができたりするリサンプリング機能は簡単で本当に使えるよ」Gavinのサウンドは、99Soundsから入手可能です。 有名なプタのアニメ・キャラクター風に、「これでおしまい!」次週をどうぞお楽しみに。面白いフリー・ツールを見つけたら、Facebook、Twitter、Google+にご投稿ください。ハッシュタグは #FreeStuffFriday です。

IRCAMAX: 最先端のサウンド変形をLiveで

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IRCAMAX: 最先端のサウンド変形をLiveで

70年代の設立以来、パリのIRCAMは、先進的なエレクトロニック・ミュージック研究の中心として大きな役割を果たしています。事実、ミラー・パケットが最初のMaxを開発したのもIRCAMででした。この遺産をベースに、IRCAMは、リアルタイムでサウンドを変形する7つのMax for LiveデバイスからなるPack、IRCAMAX 1をリリースします。 IRCAM独自のSuperVPテクノロジーのクオリティの真価を認めるのに、フェーズボコーダーの細部を理解する必要はありません。付属のTranspおよびSimpleTranspデバイスが、ピッチ・シフトにはつきもののボイスの変質を生じさせず、自然なピッチ・シフトを実現するそのサウンドをお聴きいただければ、簡単にご理解いただけるはずです。また、パワフルなSuperVPSynthインストゥルメントを使用して、サンプルを斬新な方法でさまざまに加工することもできます。IRCAMAX 1のサウンドは下からご試聴いただけます。 IRCAMAX 1と収録デバイスについて詳しくは、Packページをご覧ください。

Jonathan Zorn: 不気味なボコーダー

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Jonathan Zorn: 不気味なボコーダー

Jonathan Zorn、自身のスタジオにて - 撮影: Ross McDermott 不完全や欠陥とされるものをテーマに取りあげ発展させていくアーティストがいます。真空管回路、ビニール、テープなどのディストーション特性を再現するプラグイン・エフェクトの数、また昨今のプロダクションに使用されているクラックルやテープ・ヒスのサンプルの数をみても、その存在は明らかです。 エレクトロアコースティック・ミュージシャンであり研究者でもあるJonathan Zornは、Google翻訳の翻訳機能を使用して幾度も翻訳を重ねるうちシステムの不完全性により文章の方向性が別方向へと進んでいったジークムント・フロイトの文章をベースとするシリーズ作品「And Perforation」で、この歴史に新しい1ページを加えています。 And Perforation by Jonathan Zorn 「And Perforation」とその関連作品「Language as Dust」のリリースに際して、AbletonはJonathanにインタビューを敢行、ボコーダーとモジュラー・シンセの使用について、言語を細分化することについて、Liveを使用した反応性に優れたパフォーマンス・セットアップの作成について話を聞きました。 「Language is Dust」と「And Perforation」での文章の構成プロセスについてお話しいただけますか。 「And Perforation」は、友人がDoepferモジュラー・ボコーダーを貸してくれたのですが、ジークムント・フロイトの評論「不気味なもの」に合うシリーズ作品を作成する最高の機会に思えました。親しみと違和感を同時に感じる何かというアイデアは、合成ボイスに対する私の強い興味を要約するのに非常にふさわしいと思いました。この関連性は、もともとムラデン・ドラーの本「A Voice and Nothing More」から得たものです。 テキストを作成するために、まずGoogleを使用してオリジナルのテキストを英語に翻訳しました。「Obvious Difference Scary」では、短いパッセージを繰り返しさまざまな言語に翻訳してから、英語に翻訳し直しました。「das Unheimliche」というドイツ語が次第に歪んでいくのが分かります。「The Bizarre」では、長いパッセージにMicrosoft Wordの自動要約機能を適用してからさらにGoogle翻訳にかけました。「And Perforation」では、自動翻訳で作成された言語的にまぜこぜとなったものにさらに編集を加えています。 Google翻訳でフロイトの文章を処理する 「Language as Dust」のテキストには、アリストテレスの「霊魂論」、ジュリア・クリステヴァの記号論に関する論文、トーマス・エジソンの今後の録音技術の使用に関する覚書、ボコーダーの歴史に関するデイヴ・トンプキンスの本から集めたボコーダーの聞き間違え、電子音声現象(コンスタンティン・ラウティヴによる、ホワイトノイズを使用した死者との交信内容の書写)が含まれています。 テキストの加工には、MS Wordの自動要約機能、複数のテキストの接合(バロウズの「カット・アップ」的手法)、消去、翻訳などのテクニックを使用しました。このプロセスを経ることで、言語を音楽素材として使用することに興味を持ちました。たとえば、「Meditation on Pattern and Noise」では、フレーズや単語を繰り返してサウンドのパターンを作成し、語義とは関係のない音楽的な論理を作成しました。 Jonathan Zorn - Language...

 Free Stuff Friday: グレイテスト・ヒッツ - Max for Liveのインストゥルメントとエフェクト

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Free Stuff Friday: グレイテスト・ヒッツ - Max for Liveのインストゥルメントとエフェクト

You can haz free stuff! 無償Packがもらえる! 今週のFree Stuff Fridayには、特別プレゼントが付属しています。Max for Catsの新しいMax for Liveデバイス、Gratis Hits無償Packです。Ensemble、DiGiTALのメーカーが放つGratis Hitsは、シンセサイザー1基とエフェクト4基をフィーチャーしています。 Bertha 2 Bertha 2は、いくつかの特別機能を付属したポリフォニック加算シンセサイザーです。8基のトーン・ジェネレーター、ドローバースタイルのコントロールを搭載したBertha 2は、ビンテージ・トランジスター・オルガンFarfisaやVoxを彷彿とさせるサウンドの生成を得意としています。そのサウンドのイメージについては、こちらのSpiritualizedのKate Radleyがライブ・バージョンの「Medication」で披露しているFarfisaのサウンドをお聞きください。 XY Gesture Audio/XY Gesture MIDI XY Gestureは、マウスの動きを記録し、それを任意のパラメーター・マッピングに対するオートメーション・データとしてプレイバックします。マウスやトラックパッドをコントローラーに変えてしまう、便利で楽しいデバイスです。 Anti-Warp Anti-Warpは、Liveのセッションビュー用の実験的なパフォーマンス・デバイスです。オーディオ・トラックにドロップし、現在再生中のクリップのワープを解除(マスター・テンポから切り離)し、ループさせます。ワープするクリップの設定に変更を加えることなく、ワープする信号とワープしない信号をミックスしたり、ワープしないクリップの再生スピード、ピッチ、方向を変更できます。 MIDI Monitorは、さまざまな種類の入出力MIDIをスクロールするウィンドウに表示します。データは種類別に色分けされ、フィルター、フリーズ、消去できます。表示はノート名またはノート・ナンバーのいずれかを選択できます。ボーナス・アニメーション・モードのチェックもぜひお忘れなく! Gratis Hitsをダウンロード 紹介したい無償ツールがあれば、Facebook、Twitter、Google+にご投稿ください!その際は、ハッシュタグ #FreeStuffFriday をお忘れなく。